
代理受傷の研修会 長野県警察学校(長野市)
犯罪や事故の被害者支援は、警察官の大事な役割です。一方で、被害者と向き合ううちに心身に不調をきたす「代理受傷」が課題となっていて、県警が初めて専門家による研修会を開きました。
清泉大学・岡本かおり教授:
「大変なトラウマを抱えた人を支援すると、職業上の危険があるよといわれていたりします」
県警察学校で開かれた「代理受傷」の防止がテーマの研修会。
県警の被害者支援担当者約20人が受講しました。
講師は、県警のアドバイザーで臨床心理学が専門、清泉大学・岡本かおり教授です。
「代理受傷」とは被害者の苦しみを目にしたり話を聞いたりした人が当事者と同じように心身に不調をきたすことを指します。
被害者支援の取り組みが進む中、「代理受傷」にも目が向けられるようになりました。
研修会は県警では初めての試みで、被害者の心理や支援する際の接し方など、代理受傷を防ぐ対策が伝えられました。
清泉大学・岡本かおり教授:
「(自分が)こんなに幸せでいいのだろうか。ご遺族の涙を見た後で自分の子供や家族を見て、これでいいのだろうかと思ってしまったり、というのなんかが、もう代理受傷なんです。人間であれば凄惨な現場にいればほとんど多くの人が受ける」
感情を自分の中に閉じ込めず、言葉にすることが大事だと言います。
清泉大学・岡本かおり教授:
「業務中に強い感情が生じたらできるだけ、同僚とか上司とか心を分かってくれる人と話す。感情を分かち合う」
県警 犯罪被害者支援室・林良太課長補佐:
「いろいろハッと思い当たるふしがありましたので、今後の業務に生かしていきたい。自分自身が代理受傷を受けているんだ、そういった気持ちになっているんだということに気づいていただきたいのと、自分自身をケアすることで被害者等にまた一層寄り添った支援につながればいい」
県警では今回の成果をみながら代理受傷防止に取り組む方針です。

