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8年で売り上げ20倍以上 木の香り漂う「枯れない花」が人気 バラやカーネーション「本物と遜色ない」 捨てられる“かんなくず”を有効利用「木の恩恵を感じて」 長野・北相木村

■繊細な作業で再び命を吹き込む

ヒバで作ったバラの花

一方、バラの花はヒバを使って作ります。

中沢美子さん:
「(かんなくずを)畳んで、花びらの形に切る。これが一枚の花びらになります」

針金の先に丸く粘土をつけ、かんなくずを巻いた土台に1枚ずつつけます。

中沢美子さん:
「ずれるように、半分重ねながら。水をつけたり、霧吹きすると割れない」

薄い木はとても繊細。力を入れすぎると裂けてしまいます。

花びらを反らせたり、バランスを整えながら重ねていくと―

汾陽アナウンサー:
「おー、バラですね。木でできているはずなのに、すごく柔らかさがあるのが不思議ですね」

中沢美子さん:
「(時間がたてば)色も変わってくる。(作業は)3~4時間くらい。皆で和気あいあい、楽しくやっています。(身近に)木の魅力を伝えていけたら」

捨てられるはずだったカラマツやヒノキなど約10種類のかんなくず。

バラやヒマワリ、カーネーションなど7種類の花として再び命を吹き込まれました。

■ブルーベリーで染めて優しい色に

ブルーベリーの草木染め

色をつけるのは草木染め。地元の農家から譲り受けたブルーベリーを使って、深みのある優しい赤紫に仕上がりました。

汾陽アナウンサー:
「本物のお花のように見えますね」

■「木と気づく客は少ない」

花店に並ぶ「キノハナ」

5月10日の「母の日」を前に、長野駅ビルにある花店では―

汾陽アナウンサー:
「赤や黄色、ピンクなど色鮮やかな花が並んでいます。そして、ありました。キノハナも並んでいますよ」

客:
「削りたての木のような香りがしますね。パッと見、本物と遜色ないくらいきれい」

ヌボー・ラルブル 柳沢友菜さん:
「これが木と気づくお客さんも少なくて、ずっと形に残るギフトとして楽しんでもらえたりするので、ずっと楽しめるものがいいという方に手に取ってもらっています」

■売上20倍も、担い手の育成が課題

「キノハナ」

卒業シーズンの3月から、5月の「母の日」までは最も注文が多い時期。

2025年は全国に700個を販売し、この8年で売り上げは20倍以上に伸びています。

人気が広がる一方、最近はメンバーの高齢化で新たな担い手作りが課題となっています。

2025年からは「マイスター制度」による技術指導もスタート。

これまでに長野県内外で15人のマイスターが生まれ、活動を始めています。

■森の恵みを「日々の生活で感じて」

「キノハナ」

2025年は学校などでワークショップも30回行いました。

「木育」としても関心が高まっています。

キノハナKinano・坂本皓太代表:
「木ってこんな香りがするんだ、こういう触り心地なんだ、子どもたちが興味を持つきっかけになっている。木があることによって恩恵を受けていることを(キノハナに触れ)日々の生活で感じてもらえたら」

感謝の思いを長く残せる枯れないキノハナ。

温もりと森の恵みがたっぷり詰まった贈り物です。

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