■支えてくれた両親の力になりたい

居酒屋を間借りして営業
「苦しい時期に支えてくれた両親の力になりたい」。
渡辺さんは、その後、農業を手伝いつつ、ヨガインストラクターとしても働きながら、おにぎり店を開くことを目指してきました。
場所を探していたところ、2025年、知り合いから居酒屋を間借りして営業することを提案され、思い切って店を開くことを決めました。
渡辺晴香さん:
「『そんなチャンスをいただけるなら、こちらを貸してほしいです』と」
間借りしている店の店主・田辺史和さん:
「うれしいですよね。若い人に飲食店盛り上げてもらいたいので」
■こだわりは「ふわふわ」

ふっくらと仕上がるよう、両手で2、3回転
オープンから約1カ月。次第に客も増え、手ごたえを感じています。
渡辺晴香さん:
「皆さん、おいしいというふうにおっしゃってくださっていて、おコメの魅力が伝わっているなと実感できるのがすごくうれしいです」
炊き方やにぎり方にもこだわっています。
コメに含まれる水分が多いため、炊く時は水を少なめに。
ふっくらと仕上がるよう、両手で2、3回転がすように優しく握ります。
渡辺晴香さん:
「(握るのは)本当にふわふわで十分」
注文に合わせて具材をトッピングして完成です。
■レタス巻きや月替わりも

そぼろルーローむすび(イートイン価格400円)
定番だけでなく変わり種もあります。
のりの代わりにゆでたレタスを巻いたのは、「そぼろルーローむすび」。
具の豚肉は八角などのスパイスとしょうゆやトウガラシなどで甘辛く味付けしています。
記者が試食―。
(記者リポート)
「甘辛いお肉とご飯がとても合います。甘みなどおコメ本来の味もしっかり感じられるので、シャキシャキとしたレタスとも合っていておいしいです」
月替わりのメニューも。
3月は、酢飯をのりで巻き桜デンブやサヤエンドウ、錦糸卵をトッピングした色鮮やかなおにぎりを提供しています。
■客も絶賛「コメが違う」

月替わりむすび3月 三食ちらしむすび(イートイン価格400円)
市内から訪れた客:
「いつも食べているおコメと全然違って、おコメってこんなにおいしいんだと思ったのが衝撃で」
市内から訪れた客:
「(おにぎりが)ふわふわで、のりの外にも塩がついていて、コメとすごくマッチしておいしかったです」
母親の正枝さんは娘の挑戦を温かく見守っています。
母・正枝さん:
「(恩返しの)気持ちはすごくうれしいです。おいしいと思ってくれる人に家庭的な感じで、リピートしてくれる人が温かい感じで入って来られたらいいかな。そんなお店を目指して“丁寧”にやってもらえればいいかな」
■ほっと一息つける場所に

渡辺晴香さん
つらい時期を乗り越え、新たな日々を歩んでいる渡辺さん。
実家のコメをアピールしつつ、訪れた人がホッとできる店にしていきたいとしています。
御結び ていねい 店主・渡辺晴香さん:
「忙しい日々の中で、ここだけは時間がゆったり流れるようにしたい。お仕事の合間、お休みの日でもいいし、ほっと一息つける所として足を運んでいただけたら」

