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「タンザニアに学校を」長野のりんご農家の妻が30年 夫婦で支え続ける支援活動 円安・コロナ乗り越え…ダブルワークで資金集め「夢あるから頑張る」廃車バスを母国へ ♯2

■夢を支え続けて30年 ―― 夫婦で歩むタンザニア支援

自分の半生を描いた絵本の完成を喜ぶ小林フィデアさん

長野市でりんご農家の夫と暮らす、タンザニア出身の小林フィデアさん。母国の子どもたちのために始めた支援活動は、30年を迎えました。新型コロナウイルスや円安といった社会情勢の変化、そして大切な人との別れを経験しながらも、その歩みは止まりません。

■働き続ける理由 ―― 子どもたちの未来のために

スクールバスのタンザニア輸送について話し合う小林夫妻

夫の一成さん。フィデアさんの一番の理解者です。

「フィデアの夢を叶えるのが、自分の夢」と語り、結婚当初から変わらぬ思いで寄り添ってきました。

フィデアさんの半生を描いた絵本が完成しましたが、コロナの影響で経済活動が停滞し、支援は厳しい状況に追い込まれます。

それでもフィデアさんは前を向きました。昼はレストラン、夜はコンビニで働くダブルワークを開始。

「学校や幼稚園を建てるため」

その目的は明確でした。

忙しい日々の中、言葉を交わすお客さんの優しさが、心の支えになります。

長野市の幼稚園を訪れるたび、日本とタンザニアの教育環境の差を実感します。

一成さんの希望で飯綱町のスクールバスをタンザニアへ送る計画も浮上しましたが、輸送費は約80万円。

円安と物価高で支援金が膨らむ中、フィデアさんは「慌てず、まずはお金を集めてから」と冷静な判断を下しました。

■別れと再会の先に ―― 自立への一歩

来日した母と妹との再会を喜ぶフィデアさん

そんな中、娘のサラさんが東京への進学を決意。フィデアさんは「世界を広く見てほしい」と背中を押し、一成さんは別れに涙します。

ちょうどその頃、タンザニアから実母と妹が来日し、5年ぶりの再会が叶いました。家族と支援者に囲まれた、かけがえのない時間でした。

やがて寄付が集まり、スクールバスはタンザニアへ出発。子どもたちを乗せて走る日が近づいています。

一方、支援団体の総会では寄付減少という現実も共有されました。

支援を始めて30年。フィデアさんたちは今、「支え続ける」段階から、「自立」へと向かう新たな道を模索しています。

※この記事は2026年1月16日にNBS長野放送でOAした「フォーカス信州 愛はポレポレ~小林フィディアの生きる道~」をもとに構成した内容です。(全3回の記事その2)

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