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カレーを30秒で提供 67年続く大衆食堂「1分ナンテ待たせるもんですか!」 スピード提供で人気店に 2代目の70代夫婦が伝統の味守る

約30秒でカレーを提供

2人は先代からの伝統を守り続けています。1つが提供の早さ。

今も「1分ナンテ待たせるもんですか!」の看板を設置しています。

(記者リポート)
「実際には何秒で提供されるのか、検証してみます。それでは、カレーライスお願いします。よーいスタート」

健悟さん:
「はい、お待ちどうさま」

(記者リポート)
「早い、タイムは、30秒切っています。あっという間に来ました」

客が他にいないときでしたが、注文から提供まで約30秒です。

さすがにカツカレーは1分以内は難しいということです。

懐かしい味のカレー

そしてもう一つ守り続けているのがカレーの作り方。

オーブンで焼き上げた自家製のルーにケチャップ、ウスターソース、隠し味のしょうゆを加え、鶏ガラのスープで煮込みます。

キッチンモーリ 2代目店主・森健悟さん:
「ただソースだけじゃ日本人の味には淡泊だから、隠し味としてしょうゆを入れる」

どこか懐かしい味のカレーに仕上がります。

この味を求めて常連客が集います。

一番人気は、サクっと揚げた豚ロースのトンカツにカレーを合わせたカツカレーです。

常連客

10年通う常連客:
「いつも同じ味でね、おいしい。長年来ているので、味に慣れちゃった」

約60年ほど通う常連客:
「昔からの味、これがほんとのスタンダード、俺に対して。今だとカレー屋さんもスープだとかいろいろやるけど、これが純粋ですよ」

5年通う常連客:
「奥さんも明るいし、気楽にしゃべれる」

キッチンモーリ 2代目店主の森健悟さんと妻の育世さん

どこか懐かしい雰囲気の店と60年以上変わらない味。

夫婦ともに70歳を超えましたが、体力が続く限り店を続けたいと話しています。

妻・育世さん:
「長いことやっていると、30年、40年ぶりとていう方もいて『やっていてありがとう』なんて言われたりね。やれるところまでという感じですかね。元気でいれば、やり続けたいな」

キッチンモーリ 2代目店主・森健悟さん:
「さまざまな人に味わっていただいて、満足していただいて、楽しんでいただければありがたい」

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