
約30秒でカレーを提供
2人は先代からの伝統を守り続けています。1つが提供の早さ。
今も「1分ナンテ待たせるもんですか!」の看板を設置しています。
(記者リポート)
「実際には何秒で提供されるのか、検証してみます。それでは、カレーライスお願いします。よーいスタート」
健悟さん:
「はい、お待ちどうさま」
(記者リポート)
「早い、タイムは、30秒切っています。あっという間に来ました」
客が他にいないときでしたが、注文から提供まで約30秒です。
さすがにカツカレーは1分以内は難しいということです。

懐かしい味のカレー
そしてもう一つ守り続けているのがカレーの作り方。
オーブンで焼き上げた自家製のルーにケチャップ、ウスターソース、隠し味のしょうゆを加え、鶏ガラのスープで煮込みます。
キッチンモーリ 2代目店主・森健悟さん:
「ただソースだけじゃ日本人の味には淡泊だから、隠し味としてしょうゆを入れる」
どこか懐かしい味のカレーに仕上がります。
この味を求めて常連客が集います。
一番人気は、サクっと揚げた豚ロースのトンカツにカレーを合わせたカツカレーです。

常連客
10年通う常連客:
「いつも同じ味でね、おいしい。長年来ているので、味に慣れちゃった」
約60年ほど通う常連客:
「昔からの味、これがほんとのスタンダード、俺に対して。今だとカレー屋さんもスープだとかいろいろやるけど、これが純粋ですよ」
5年通う常連客:
「奥さんも明るいし、気楽にしゃべれる」

キッチンモーリ 2代目店主の森健悟さんと妻の育世さん
どこか懐かしい雰囲気の店と60年以上変わらない味。
夫婦ともに70歳を超えましたが、体力が続く限り店を続けたいと話しています。
妻・育世さん:
「長いことやっていると、30年、40年ぶりとていう方もいて『やっていてありがとう』なんて言われたりね。やれるところまでという感じですかね。元気でいれば、やり続けたいな」
キッチンモーリ 2代目店主・森健悟さん:
「さまざまな人に味わっていただいて、満足していただいて、楽しんでいただければありがたい」

