YouTube X Instagram

【速報】高校で「O157」集団感染 生徒5人が入院 長野から沖縄への修学旅行で感染か 生徒と教職員計41人が腹痛、下痢など胃腸炎症状 旅行中の食事を中心に調査

提供:国立健康危機管理研究機構

長野市内の県立高校の生徒と教職員のあわせて41人が腹痛、下痢などの胃腸炎症状を訴え、このうち生徒5人が入院しました。長野市保健所は28日、腸管出血性大腸菌(O157)感染症の集団発生があったと発表しました。

市保健所によりますと、10月24日、市内の医療機関から腸管出血性大腸菌(O157)感染症の発生届がありました。

市内の県立高校の生徒と教職員のあわせて41人が腹痛、下痢などの胃腸炎症状を訴え、このうち生徒5人から腸管出血性大腸菌(O157)感染が確認されました。

症状を訴えた人を含む計5人の生徒が入院しましたが、いずれも重症者はなく、快方に向かっています。

この高校では、10月14日から17日まで、沖縄県へ修学旅行に行っていました。

保健所は修学旅行中の食事を中心に調査を進めています。

■腸管出血性大腸菌について

長野市保健所

【腸管出血性大腸菌について】長野市より
腸管出血性大腸菌感染症は、初夏から初秋は多く発生する時期であり注意が必要です。

また、気温の低い時期でも発生が見られます。家畜や感染者の糞便を通じて汚染された食品・食器・手指等を介して、口から感染します。

症状には個人差がありますが、下痢、腹痛、血便、発熱などの症状がみられ、重症になると溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こすことがあり、特に抵抗力の低い乳児や高齢者に注意が必要な感染症です。外出や排便の後の手洗い、食肉等は十分に火を通すことなどによる感染予防が大切です。

※ 溶血性尿毒症症候群(HUS)
O157などの腸管出血性大腸菌に感染することによって貧血、血小板減少、急激な腎機能の悪化などが引き起こされる病気

■感染防止のための注意点

【感染防止のための注意点】長野市による
(1)帰宅後、食事前、トイレやおむつ交換の後は、手・指を石けんと流水でよく洗う。
(2)動物とふれあった後には、必ず、石けんを用いて十分に手洗いを行う。
(3)腸管出血性大腸菌も、食中毒原因菌のひとつです。以下の項目についてもご注意
ください。
・生で食べる野菜などと、加熱する肉などを一緒に調理しない。まな板や包丁などを別々にする。
・加熱調理を十分に行う(中心部が 75℃で1分以上)。
・調理器具を清潔に保つ。必要に応じて熱湯や漂白剤で消毒する。
・バーベキューや焼肉等をするときは、肉を焼く箸と食べる箸を別々にする。

  • facebook
  • twitter
  • LINE
長野放送ニュース