
県警による救助の様子(提供:県警)
信州の山岳は、これから本格的な紅葉シーズンを迎えます。今年は、山岳遭難が過去最多だった2024年を上回るペースで発生していて、9月26日朝、長野県松本市の上高地で県や県警が安全な登山を呼びかけました。
26日朝6時前の上高地。バスが到着すると登山客が次々と降り立ちました。信州の山岳はこれから秋の紅葉シーズンを迎えます。
横浜市から:
「涸沢まで行ってテント泊して紅葉楽しんで戻ってきます」
インフォメーションセンターの前では、県や県警が装備を確認するなどして安全な登山を呼びかけました。
県警の隊員:
「ヘルメットはお持ちですか?涸沢小屋から上に登る際はヘルメットかぶっていただいて」
今年、県内の山岳遭難は過去最多だった2024年を上回るペースで発生しています。9月21日までの件数は295件と、2024年より39件増え、遭難者も328人と、49人増えました。このうち死者は33人、行方不明者は6人です。
特に重点的に呼びかけたのが登山計画書の提出です。体力や経験に見合った計画づくりや迅速な救助につながること、オンラインでの提出を推奨していることなどを説明しました。
登山者は―。
東京から:
「(登山計画書は?)はい(出してます)。今までの経験、体力、時間を考えて計画時に余裕をもったり(している)」
愛知県から:
「初めて行くルートなので、調べてはきたが、プロに聞く方が安心かなと」
こちらの2人は、専用のアプリで計画を共有していました。
登山者:
「(登山計画書は)ないと心配です。滑落しやすいところは特に注意して」
これから日没が早まり、気温も下がることから、県や県警は、余裕を持った計画をつくり、寒さ対策をしてほしいと話しています。
県山岳高原観光課・八木陽子主事:
「日照時間が短くなっているので早め早めの行動を心がけて、(目的地に)午後3時ごろまでには着いてほしい。低体温症などで救助されている人もいるので防寒着などをお持ちいただければ」