
動物愛護週間に合わせて作ったポスター
「Eva」が毎年、動物愛護週間に合わせて作るポスター。2025年のメッセージは「声なき命にあなたの声を」。被害を訴えられない動物に代わって声を上げようと訴えます。
この中で杉本さんが抱いているのが保護犬「ぺろ」。過酷な環境を生き延びました。
動物環境・福祉協会Eva・杉本彩理事長:
「100頭ぐらいの繁殖犬が施設の中にいたが、多くの犬たちが亡くなった」

虐待があった施設にいた「ぺろ」(提供:Eva)
県外の繁殖業者による虐待です。犬たちはふん尿が堆積した狭いケージで過ごし、食べ物や水も十分に与えられませんでした。
100匹のうち生きて保護されたのはわずか30匹余りでした。
動物環境・福祉協会Eva・杉本彩理事長:
「(ぺろは)仲間たちが目の前で苦しみながら死んでいく姿をどんな気持ちで見たんだろうと想像すると、本当に胸が詰まる思い」

動物環境・福祉協会Eva・杉本彩理事長
1973年の制定以来改正を重ねる「動物愛護法」。業者による虐待が相次ぐ中、次の改正に向け制度や罰則の強化を求める動きが広がっています。
杉本さんが講演会で訴えたのは最後まで「命」に責任を持つ姿勢です。
「家庭でともに暮らすペットについても、自分に何かあったときどう守るか、考えてほしい」と話しました。
罰則強化を求める署名活動は2024年7月に始まり、これまでに約12万人分の署名が集まりました。
動物環境・福祉協会Eva・杉本彩理事長:
「人と動物が安心して暮らせる穏やかな社会が人にとっても幸せな社会。それを守っていくため、きちんと法改正されるべき。長野県松本市の虐待事件で犠牲になった犬たちの痛みを無駄にしないためにも、この次の法改正、虐待罪の厳罰化の実現を必ず成し遂げたいと思っています」
なお、署名をしたい方は、「Eva」のホームページから用紙をダウンロードし、記入後、Eva宛てに郵送してほしいとしています。