
高齢者施設で入居者がハンドケアやネイルアート体験
「敬老の日」にちなんだイベントが各地で行われました。長野県松本市の高齢者施設では入居者がハンドケアやネイルアートを体験しました。
鮮やかに彩られる指先。ネイルアートを施してもらったのは、高齢者施設の入居者です。
ネイリスト:
「初めてのマニュキアはどうですか?」
入居者(94):
「びっくりしている、自分の手かしらって」
入居者(94):
「生まれて初めてしたことだから、とてもうれしいです。あの世に行くのにちょうどいいです。一生の思い出だね」
これは松本市の高齢者施設で「敬老の日」に合わせて行われたイベントです。
市内でネイルサロンなどを経営する会社が「高齢者にも楽しみや交流のきっかけをつくってほしい」と企画。福祉や介護の知識を持つ「ネイリスト」が訪問し、入居者にハンドケアやネイルアートを無料で施しました。
ネイリスト:
「ずっと見てくれてうれしい」
入居者:
「若いときの爪みたい」
それぞれ20分ほどサービスを受けた入居者たち。きれいになった指先を見て笑顔を見せていました。
入居者(88):
「こんなにきれいにしていただいて、若い時の感じが戻ったみたい」
入居者(80代):
「初めての経験でした。女ですから、いくらかでもきれいになるとうれしいです」
企画した会社は、今後も地域の施設でこうした活動を行っていきたいとしています。
さんろくご ネイリスト・奈良崎渚さん:
「誰かに見せたいという気持ちになったり、どこかにお出かけしたいという気持ちになるのが一番。気軽に高齢の方が美容を楽しめる機会が増えるといいな」