
辰野町の中心部に現れたクマ 提供:辰野町役場
クマによる農業被害や目撃が多い長野県辰野町では9月4日、町内の小学生全員に「クマ鈴」を配布しました。
児童が鳴らしているのはクマ鈴。
辰野町・教育長:
「皆さん、登下校、気を付けてください」
9月4日、辰野町の小学校4校の全児童780人に配布されました。10月には中学校にも届けられます。
こちらは8月、町内の民家の畑を撮影したカメラです。夜中に現れたのは1頭のクマ。50分ほどうろついて姿を消しましたが、トウモロコシ20本が食い荒らされていました。

配布されたクマ鈴
一方、こちらは7月に目撃されたクマ。役場からおよそ700m離れた町中心部に現れました。
町によりますと、今年は9月3日までに37件の目撃情報が寄せられ、2024年の同じ時期のおよそ2倍です。
町は人身被害を防ごうと急きょクマ鈴を子どもたちに配布することを決めました。
児童:
「すごく音がよくて、これでクマが逃げていくとうれしいです」
「家が山の近くなので、ちょっと怖いです」
辰野町・宮沢和徳教育長:
「中心部でも出たということで、これは児童生徒に何かあってはいけないと、配布しようと」
町は早朝や夜間、見通しの悪い場所への外出などにも注意するよう呼びかけています。