
「ジュース用トマト」県内の作付面積(出典:JA全農長野)
JA全農長野によりますと、ピークの1980年に1622ヘクタールあった栽培面積も、2025年は約74ヘクタールと、20分の1以下に減少しました。
一方で、コロナ禍以降、健康志向の高まりや美容ブームで、トマトジュースが人気になっていて、国産トマトの需要が高まっているといいます。

「ジュース用トマトの収穫・試飲体験会」
そこで、JAなどは2025年、ジュース用トマトの生産拡大に向け、本格的に力を入れています。
8月10日、朝日村で初めて開かれたのは、「ジュース用トマトの収穫・試飲体験会」です。ジュース用トマトの魅力を知ってもらおうと、JAやメーカーが主催し、子どもたちは赤く実ったトマトを楽しそうに収穫していました。

参加者
体験会では、ジュース用トマトを使った料理も披露されました。生のトマトから作ったトマトソースにペンネを加えた料理。
お味は―。
子ども:
「おいしい」
搾りたてのトマトジュースは―。
母親:
「とても“トマト”でおいしいです。色がすごくキレイ」
評判も上々でした。

ジュース用トマトから作ったトマトジュース
生産者の青柳さんもこうした取り組みを通じて興味を持つ人が増え、生産者が増えればと期待を寄せています。
農家・青柳仁さん:
「生産者も増えて、人数が増えて部会の活気がないと、皆さんやりがいがないというか。ぜひ作ってもらえる人がいれば作ってほしい」
夏に収穫期を迎え、手間もあまりかからないジュース用トマト。JAでは、他の野菜の収穫や稲作の合間に、空いている畑を活用できる点もメリットとしています。
JA全農長野・栗原亜未さん:
「(トマトジュースの)販売が堅調というところから、トマトという品目を残していきたい。農業初心者の人でも比較的始めやすい品目なので、魅力に思って、若い人でもやってもらえる人もいるので、そういう人を1人でも増やしていければ」