■明神岳 3人が技量不足で行動不能

資料 北アルプス明神岳
北アルプス明神岳では登山をしていた男女3人が技量不足のため行動不能となり、ヘリコプターで救助されました。
北アルプス明神岳で遭難したのは、東京都福生市の自営業の男性(47)、千葉県市川市の無職の女性(59)、東京都国分寺市の女性(51)の合わせて3人です。
3人は9日、上高地から入山し、明神岳を経由して岳沢方面に向かっていたところ、奥明神沢付近(標高約2700メートル)で技量不足のため行動不能となりました。
午後2時半頃、47歳の男性から110番に救助要請があり、長野県警ヘリが出動し、午後5時前に3人を救助しました。3人ともけがはありません。
警察によりますと、3人は登山道のないバリエーションルートで、ルート選定を間違えて、崖に出てしまい、動けなくなったということです。
■ロッククライミング中に落下
長野県川上村の小川山では、横浜市の公務員の61歳男性がロッククライミング中に落下し、けがをして、ヘリコプターで救助されました。腰部骨折で重傷の模様です。
男性は9日、友人3人と小川山の廻り目平涸沢岩峰群付近(標高約1900メートル)でロッククライミング中に約10メートル落下して、けがをしました。
9日午後1時半頃、同行者から110番に救助要請があり、消防署員らが出動し、午後5時過ぎ、長野県消防防災ヘリで男性を救助し、佐久市内の病院に搬送しました。腰部骨折などで重傷とみられます。
■五竜岳 低体温症のような症状

資料 北アルプス五竜岳
10日、北アルプス五竜岳で、60代と70代の男女2人が登山中に行動不能となり、救助され、近くの山小屋に収容されました。
遭難したのは、神奈川県相模原市の会社員の65歳女性と栃木県宇都宮市の70歳会社役員の男性の2人です。
警察によりますと、2人は8月8日、4人パーティで柏原新道から入山し、8月10日に五竜岳山頂付近(標高約2,800メートル)を登山中に、体調不良で行動不能になりました。2人とも低体温症のような症状だったということです。
午後1時頃、同行者から長野県山岳遭難防止常駐隊員に救助要請があり、隊員2人が出動し、2人を救助し、午後2時半ごろ、近くの山小屋に収容しました。
2人にけがはないということです。
10日、五竜岳周辺は強い風雨だったということです。