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「最後に雨が降ったのは…」連日の猛暑と少雨に米農家は悲鳴 JAは自治体と協力して水の供給など対策

水田に亀裂(長野県飯山市 7月25日取材)

連日の猛暑に加え、長野県内の一部の地域では雨が少ない状況も続いています。コメの生育への影響が懸念される中、JA全農長野は、自治体と協力して水の供給など対策をとりながら、影響を抑えたいとしています。

JA全農長野 米穀課・池田吉隆課長:
「高温障害を受けると、(味や見た目の悪い)白未熟粒や、お米が割れてしまうということで、品質の低下を招いてしまう」

JA全農長野は8月5日、会見を開き、猛暑や少雨によるコメの生育への影響について説明しました。

コメ農家・高橋聡さん(7月25日):
「最後に雨が降ったのは覚えてないくらい前。35、6歳のころから(30年近く)やってるけど、こんなのは初めて」

県内で続く猛暑。県北部の飯山市では7月の降水量がわずか12ミリと、平年の1割にも届かず、記録的な少雨となっています。水田には亀裂が入り、黄色く変色するイネも見られました。

コメ農家・高橋聡さん(7月25日):
「雨ごい祭りでもしなくちゃいけないからな」

JAによりますと、猛暑や少雨が続くと、コメの粒が白くならなかったり、割れたりする影響が出るということです。

また、気温が高いことで生育も早まり、刈り取りが遅れると品質低下につながるということです。

JAは各自治体と協力して水を供給するポンプの購入費用の補助など対策を講じています。

今年の収穫量については、今のところ「大きく落ち込むことにはならない見通し」としていますが、今後の天候次第では、影響が大きくなる恐れがあり、水の管理や刈り取り時期などについて農家への指導にも力を入れていきたいとしています。

JA全農長野 米穀課・池田吉隆課長:
「水管理、適期での刈り取りが重要になってくる。水不足の懸念はありますけど、対策を行政とJAでとって、実れば取れるのかなと」

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