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「転倒してけがをした」北アルプス五竜岳で埼玉県の医師の男性(78)が重傷 山頂付近でバランス崩す 警察が一晩ビバークを指示し翌朝ヘリで救助

資料 北アルプス五竜岳

北アルプス五竜岳で7月30日、バランスを崩して転倒し、けがをしていた埼玉県秩父市の医師の男性(78)が富山県警ヘリに救助されました。腰椎骨折で重傷の模様だということです。

北アルプス五竜岳で救助されたのは、埼玉県秩父市の医師の男性(78)です。

男性は30日、五竜岳山頂付近(標高約2600メートル)を登山中にバランスを崩して転倒し、けがをしました。午後4時過ぎ、本人から「転倒してけがをした」と警察に救助要請があり、長野県警は男性に一晩ビバークを指示しました。

31日午前6時前、富山県警ヘリにより救助され、長野県北安曇郡内の病院に搬送されました。男性は腰椎骨折などで重傷の模様だということです。

男性は29日から単独で八方尾根登山口から入山していました。

長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。長野県警によりますと、遭難の多くは、下山時に集中しています。特に暑い今の時期は、登山者が気温や高度差で体力を消耗し、疲労とともに注意力も散漫となって整備された登山道でも、浮石やガレ場などちょっとした不注意でバランスを崩して転倒することがあります。もうすぐゴールと油断しがちなタイミングこそ、最大のリスクが潜んでいるため、最後まで気を抜かずに登山するよう呼びかけています。

長野県内は夏本番の厳しい暑さとなっていて、標高の高い山域でも疲労や熱中症などにより動けなくなることがあります。

県警は「自分の技量に見合ったルート選びをする」「余裕ある登山計画を立てる」「こまめに休憩を取り、意識して水分・エネルギーを補給する」「下山するまで体力や集中力を切らさない」など注意を呼びかけています。

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