
資料 車山
長野県茅野市と諏訪市の境に位置する車山で埼玉県所沢市の自営業の68歳の女性がけがをして、救助されました。
女性は7月29日、車山の山頂から車山肩へ下山中、浮石でバランスを崩して右足をひねりけがをしました。
警察によりますと、29日正午過ぎ、同行者から諏訪広域消防本部に救急要請があり、消防署員が出動し、午後2時前に女性を救助、諏訪市内の病院に搬送されました。右足首の骨折で重傷です。
女性は29日、2人パーティで車山に入山していました。
長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。長野県警によりますと、遭難の多くは、下山時に集中しています。特に暑い今の時期は、登山者が気温や高度差で体力を消耗し、疲労とともに注意力も散漫となって整備された登山道でも、浮石やガレ場などちょっとした不注意でバランスを崩して転倒することがあります。もうすぐゴールと油断しがちなタイミングこそ、最大のリスクが潜んでいるため、最後まで気を抜かずに登山するよう呼びかけています。
長野県内は夏本番の厳しい暑さとなっていて、標高の高い山域でも疲労や熱中症などにより動けなくなることがあります。
県警は「余裕ある登山計画を立てる」「こまめに休憩を取り、意識して水分・エネルギーを補給する」「下山するまで体力や集中力を切らさない」など注意を呼びかけています。