
資料 北アルプス槍ヶ岳
北アルプス槍ヶ岳で長野県茅野市の会社員の36歳の男性が体調不良で行動不能になり、ヘリコプターで救助されました。
男性は7月26日、5人パーティで上高地から入山し、28日、槍ヶ岳から下山中、槍沢登山道天狗原分岐付近(標高約2400メートル)で体調不良のため行動不能となりました。
同行者から「男性が腹痛を訴え、行動ができない」と110番通報があり、県警ヘリが出動し、午前11時前に男性を救助し、松本市内の病院に搬送しました。
男性は激しい腹痛を訴えているということです。
長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。長野県警によりますと、遭難の多くは、下山時に集中しています。特に暑い今の時期は、登山者が気温や高度差で体力を消耗し、疲労とともに注意力も散漫となって整備された登山道でも、浮石やガレ場などちょっとした不注意でバランスを崩して転倒することがあります。もうすぐゴールと油断しがちなタイミングこそ、最大のリスクが潜んでいるため、最後まで気を抜かずに登山するよう呼びかけています。
長野県内は夏本番の厳しい暑さとなっていて、標高の高い山域でも疲労や熱中症などにより動けなくなることがあります。
県警は「余裕ある登山計画を立てる」「こまめに休憩を取り、意識して水分・エネルギーを補給する」「下山するまで体力や集中力を切らさない」など注意を呼びかけています。