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3連休、北アルプスなどで山岳遭難相次ぐ 1人死亡、1人行方不明、7人重軽傷 体調不良、疲労により行動不能も 計12件発生 警察が注意呼びかけ「技術に見合った山選び」「体力にゆとりを持った計画を」

資料 北アルプス槍ヶ岳

3連休、長野県内の山岳で遭難が相次いでいます。21日正午時点で12件が発生し、北アルプス槍ヶ岳では男性が滑落して死亡、志賀高原では男性が行方不明になっています。また、7人が重軽傷を負いました。長野県警は自身の技術に見合った山選びをして、体力にゆとりを持った計画を立て、登山するよう呼びかけています。

7月19日午後6時半頃、北アルプス槍ヶ岳の山頂付近(標高約3000メートル)で、通りがかりの登山者から「滑落した人がいる」と付近の山小屋に届け出がありました。

山小屋から警察に通報があり、20日早朝から長野県警のヘリコプターが捜索にあたり、午前7時頃、槍ヶ岳の山頂から南南東の地点の岩場の斜面で遭難者を発見、救助しましたが、死亡が確認されました。

現場の状況などから、滑落したとみられます。

警察によりますと、遭難者は中高年の男性とみられ、身元の確認を進めています。

また、長野県山ノ内町の志賀高原岩菅山に入山した55歳の男性が行方不明になっていて、警察などが21日早朝から捜索しています。

行方不明になっているのは、長野市の公務員の55歳の男性です。

警察によりますと、男性は19日、単独で志賀高原岩菅山に入山し、予定の時間になっても帰宅しなかったことから、20日午後7時過ぎ、男性の妻から通報がありました。

21日午前6時から警察や地元の遭対協の隊員が9人体制で捜索しています。

3連休、長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。 21日正午時点で、北アルプスなどで12件が発生し、1人が死亡、1人が行方不明になっています。また、7人が重軽傷を負いました。体調不良や疲労により行動不能になった遭難者もいます。

県警によりますと、遭難の多くは、疲労が溜まりやすい下山中に発生し、転倒・滑落の多くは、梯子や鎖が設置されている危険箇所よりも比較的危険性の少ない場所で発生しているということです。一見、危険性が見えない登山道では、つい油断をしてしまったり、厳しい暑さによる疲労や脱水により、注意力が散漫になっていることなどが間接的な遭難の要因として挙げられるとしています。

県警は無事に下山するまで、気持ちを引き締め、漫然と行動しない、また、自身の技術に見合った山選びをして、体力にゆとりを持った計画を立て、登山をするよう呼びかけています。

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