
資料 北アルプス鹿島槍ヶ岳
北アルプス鹿島槍ヶ岳付近の山小屋内(標高約2500メートル)で、富山県魚津市の会社員の女性(54)がはしごから転落して、けがをして、ヘリコプターで救助されました。
女性は20日、2人パーティーで柏原新道登山口から入山し、鹿島槍ヶ岳付近の山小屋に宿泊中、21日朝、はしごから転落してけがをしました。
女性は自力で歩行できないことから、山小屋の支配人を通じて、21日午前6時頃、救助要請があり、午前9時半頃、長野県消防防災ヘリが女性を救助し、松本市内の病院に搬送しました。
女性は左足首をけがしている模様です。
連休中、長野県内の山岳で遭難が相次いでいます。21日午前11時10分時点で計12件が発生し、1人が死亡、1人が行方不明になっています。また、7人が重軽傷を負いました。体調不良や疲労により行動不能となった遭難者もいます。
県警によりますと、遭難の多くは、疲労が溜まりやすい下山中に発生し、転倒・滑落の多くは、梯子や鎖が設置されている危険箇所よりも比較的危険性の少ない場所で発生しているということです。一見、危険性が見えない登山道では、つい油断をしてしまったり、厳しい暑さによる疲労や脱水により、注意力が散漫になっていることなどが間接的な遭難の要因として挙げられるとしています。
県警は無事に下山するまで、気持ちを引き締め、漫然と行動しない、また、自身の技術に見合った山選びをして、体力にゆとりを持った計画を立て、登山をするよう呼びかけています。