
長野地方最低賃金審議会の会合
長野労働局は、1時間当たり998円の県内の最低賃金を改正するよう審議会に諮問しました。物価高を踏まえた適正な賃上げを求めていて、初めて1000円台となる見通しです。
長野市内で開かれた長野地方最低賃金審議会の会合。
長野労働局の三浦栄一郎局長が審議会に渡したのは、最低賃金を改正するよう求める諮問文です。
物価高を上回る賃上げを目標とする政府の方針が6月閣議決定されたことを受け、賃上げに向けて審議するよう求めています。
最低賃金は、アルバイトやパートなども含めすべての労働者が受け取る賃金の最低限度額で、都道府県ごとに時給で示されています。
現在の県の最低賃金は998円。前の年から50円引き上げられ、過去最高となっています。
全国平均は1055円で17番目の水準です。今回の審議で、初めて1000円台になる見通しです。
長野労働局 三浦栄一郎局長:
「998円まで最低賃金が上がってきているわけですから、1000円という話は今年度はかなり出てくるのではないか」
新たな最低賃金は8月上旬に審議会から答申される予定です。