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「若い選手に負けない」44歳ベテラン現役へのこだわり バレーボール元日本代表の松本慶彦選手がVC長野トライデンツに加入「もう一度、故郷でプレーしたい」

新加入・VC長野トライデンツ・松本慶彦選手

バレーボール・SVリーグのVC長野トライデンツに、長野市出身で元日本代表の松本慶彦選手が加入しました。今年で44歳のベテラン。故郷のチームへの移籍を後押ししたのは、現役へのこだわりと「もう一度、長野でプレーしたい」という思いです。

南箕輪村に拠点を置く、バレーボール・SVリーグのVC長野トライデンツ。新戦力も加わり、10月から始まる次のシーズンへ向けて動き始めています。

トレーナー:
「そこから体を後ろに倒して」

体育館の脇で別メニューで調整していたのは、新加入の松本慶彦選手(44)。練習合流初日の6月16日は、ゆっくりと筋肉に負荷をかけていくトレーニングに取り組んでいました。

新加入・VC長野トライデンツ・松本慶彦選手:
「これめっちゃ効きますね」
「めちゃくちゃしんどいです。ここをきっちりやらないとボールを使った時にいいプレーできないので」

今年で44歳のベテラン。新天地の長野は故郷でもあります。

松本選手:
「長野県でバレーをしていたのが高校までで、それ以来、地元でバレーをすることもないし、もう一回長野でやりたいという思いで移籍しました」

長野市戸隠の出身で、高校バレーの強豪・岡谷工業に進学した松本選手。サイドアタッカーとして活躍し、春高バレーの全国優勝にも貢献しました。

大学からはミドルブロッカーに転向。持ち味のジャンプ力やリーチの長さを武器に活躍し、2008年の北京オリンピックでは日本代表にも選ばれました。

2008年からは強豪の堺ブレイザーズでプレー。2度のリーグ優勝に貢献し、男女を通じたリーグ最多出場記録を500試合に伸ばしていました。

チームからは来シーズン、コーチ専任でのオファーがあったと言います。しかし、松本選手は「現役」にこだわりました。

松本選手:
「ファンの方に『いろんなことを支えてもらってって』って言われるんですけど、逆に今は支えてもらっているので、そういった部分でも恩返ししたいし、挑戦し続けられるチャンスがある限りは挑戦したいなっていう思い」

トライデンツは昨シーズンリーグ10チーム中9位と苦戦が続きました。平均年齢20代半ばと若いチームの中で松本選手には若手を引っ張る役割が期待されています。

VC長野トライデンツ・川村慎二監督:
「ミドルブロッカーが他チームと比べると攻撃力・ブロック力が少ない状態。精神的柱が今、このチームには不足していると思っているので、今までの経験値などを落とし込んでもらえればすごく面白いと思う」

現役にこだわり故郷に戻った44歳のベテラン・松本選手。自分の役割を果たそうと意気込んでいます。

新加入・VC長野トライデンツ・松本慶彦選手:
「チーム全体が若い選手が多いので、僕だけ年上で違和感はありますけど、元気あるし、まだまだ成長できる伸びしろがある選手ばかりだという印象。自分の経験とかは若い選手たちにしっかり伝えないといけない部分だと思うし、若い選手に負けない輝き、44歳でも20代と同じくらいの動きができればと目指してやりたい」

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