
長野放送
民間の信用調査会社・帝国データバンクによりますと、長野県安曇野市の「コネクテッド・イノベーションセンター」が6月4日に東京地裁より破産手続きの開始決定を受けたことがわかりました。
同社は2020(令和2)年に、安曇野市で精密研削加工部品を製造している「ハタ研削」の代表が立ち上げました。航空・宇宙向けの光通信用精密結合部品開発や医療機器・医療器具の開発・製造、次世代用データセンターや幹線向けの大規模スイッチなどの開発・量産化などを目指していました。
しかし、設立時より実質的な稼働は無く休眠状態でした。そんな中、同社が債務保証をしていたハタ研削が2024年7月に東京地裁へ民事再生法の適用を申請、保全・監督命令を受けて10月には事業の全てを新会社の合同会社ハタ研へ譲渡していました。
これに伴い、コネクテッド・イノベーションセンターが負っていたハタ研削への保証債務を処理するため、今回の措置となったということです。
負債は債権者3人に対し約4億4000万円と見込まれています。