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店主が亡くなり…物価高も影響 高校生に愛されてきたラーメン店が閉店 「店の味を絶やしたくない」アルバイトをしてきた男性が引き継ぐも…多くのファンが別れ惜しむ

営業最終日、多くの客が訪れる

迎えた営業最終日。開店前から多くの客が訪れていました。

午前11時半に開店。

店は満席に。開店直後から厨房は大忙しです。

店員:
「お待たせしました、油そば2つです」

伊那市内から:
「懐かしかったですね、おいしかったです。思い出の一つがなくなるのは悲しい」

東京から:
「きょうが最終日だったので、これを食べるために朝一でバスに乗ってきました。(よく訪れた)高校の時を思い出す感じ」

20年来の常連客・牛山さん

長年、親しんだ味がなくなることに、思いはさまざまです。

20年来の常連客・牛山久司さん(50):
「亡くなられた先代のころからずっと来ていたので、本当に寂しいですけど食べたいなという気持ちで、家族にも行っておいでと言われたので来ました」

伊那市の牛山久司さん(50)。20年ほど前から「原点」のラーメンを堪能してきました。最後に注文したのは、みそ味です。

20年来の常連客・牛山さん:
「とてもおいしかったです。(閉店は)寂しいです。思い出の味で、もう食べられないと思うと感極まります」

20年来の常連客・牛山さん:
「ごちそうさま。また頑張ってください」

河内さん:
「ありがとうございます」

松沢さん一家

松沢界斗さん:
「うまい!」

こちらも市内から訪れた松沢さん一家。

伊那市内から・松沢未礼さん(27):
「きょうは母と友達です」

友人も一緒に3世代で訪れました。

伊那市内から・松沢未礼さん(27):
「旦那と初めて会ったのも、ここだったんですよ(笑)。だよね?学生の頃に」

夫・界斗さん(27):
「結婚してからの方が来るようになりました。(娘たちに)一番食べてほしいラーメン屋です。(開店前の)10時から並んでよかったです」

店のスタッフで記念撮影

それぞれの思い出とともにあった懐かしの味。店を閉める午後2時を過ぎても客足は途絶えず、150人分用意していた麺はついに売り切れ。

最後の客を迎えたのは午後3時半でした。

らーめん屋 原点・河内祐貴さん:
「半分疲れと、ちょっと寂しさが出てきたかなという感覚はありましたけど昔、来たお客さんたちが『ありがとう』や『お疲れさま』と言ってくれたので、充実した店の最後になったかなとは思いました」

店を畳んでも、その味の記憶は人々の胸に残ります。

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長野放送ニュース

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