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運転手不足、利用客の減少…6つのバス路線の廃止方針 市が対応案「乗り合いタクシー」や「市営バス」として運行

資料

バス路線です。9月末での廃止の方針が示されている長野市内の6路線について、市が対応案を示しました。乗り合いタクシーや市営バスとして運行を引き継ぐ形です。

長野市・荻原健司市長:
「廃止6路線につきまして、まずは高校生の皆さんの通学であるとか、高齢の方々の通院などの移動手段を確保するための今後の対応案がまとまりました」

長野市の荻原市長は5月13日の会見で、廃止の方針が示されている6路線の対応案を発表しました。

廃止の方針が示されているのは長野市街地と中山間地を結ぶ6つの路線です。

このうち、「牟礼線」と「県道戸隠線」「篠ノ井新町線」の3路線は、乗合タクシーに。「鬼無里線」と「高府線」「新町大原橋線」の3路線は、半年間、廃止を延期し、その後、市営バスして運行する内容です。

バス会社は、運転手不足や利用客の減少を理由に廃止の方針を示していましたが、沿線住民からは、「通学や通院の足がなくなると困る」などとして、路線の維持や代替手段の確保を求める声が上がっていました。

利用者は。

高府線を利用(80代):
「よかったです。本当にありがたいと思います。自家用車やめちゃったから、バスは一番。バスがなくちゃいられない」

高府線を利用(10代):
「感謝しかない。通学に交通手段がなくなると通うのも厳しいと思っていた」

市は、関連の補正予算案を6月市議会に提出する予定です。

また、県も半年間、廃止を延期する3路線について、運行にかかる経費の一部を補助する方針です。

長野市・荻原健司市長:
「この対応案を通じて、まずは利用されている皆さんの暮らしの安心につながるよう今後、関係者と調整しながら市としてもしっかり準備を進めていきたい」

6路線の今後の方向性が固まった一方で、荻原市長は、公共交通全体について将来的な議論が必要だとしました。

長野市・荻原健司市長:
「今回の対応案についてはあくまでも廃止6路線の対応です。(公共交通を)将来的にどういう形にしていくべきなのか議論する時期に来ている。市全体の課題として、公共交通の在り方、市民の移動の担保をどうするか、議論したい」

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