
劇中で登場 国立天文台野辺山宇宙電波観測所(長野県南牧村)
「聖地巡礼」です。大ヒットとなっている人気アニメの劇場版「名探偵コナン」。信州が舞台というこもあり、劇中で登場する野辺山高原や県庁には連日多くのファンが訪れています。

国立天文台野辺山宇宙電波観測所(長野県南牧村)
世界最大級の電波望遠鏡で知られる南牧村の国立天文台野辺山宇宙電波観測所。
あるきっかけで、今、訪れる人が増えています。
埼玉から・娘:
「聖地巡礼で。映画と見たのと同じのがあって、すごく楽しかった」
母親:
「映画でも最初も最後もここが舞台でしたし、まずここへ来ました」
松本から・娘:
「長野が出てきて面白かった」
母親:
「一番大きなパラボラを見て、技術のすごさに感動しました」

国立天文台野辺山宇宙電波観測所(長野県南牧村)
その映画とは、4月18日公開の劇場版の「名探偵コナン「隻眼の残像(フラッシュバック)」。
八ヶ岳連峰の架空の山が主な舞台で、長野県警が物語のカギを握ります。
観測所は、劇中の重要なシーンで登場します。そのため、映画の舞台をめぐる「聖地巡礼」をするファンが多く訪れていて、来場者数は2024年の同じ時期の4倍以上に増えています。

国立天文台野辺山宇宙電波観測所・西村淳所長
ツアーでは所長が「コナンスタイル」で解説も。
国立天文台野辺山宇宙電波観測所・西村淳所長:
「反響はとてもすごい、信じられないくらい多くの方にお越しいただいてうれしい。世界最大級の電波望遠鏡が簡単に、気楽に見に来られるので目で確かめてほしい」
「聖地巡礼」は県庁でも。1階の「県民ホール」には作者の青山剛昌さんのサインを展示していて、多くのファンが訪れています。
ファン歴25年・東京から:
「コナンのファンで、聖地巡礼に来ました」
長野市から:
「めちゃくちゃ大ファンです。楽しかったし、目の前で見られて本当に良かった」

長野県庁 食堂
劇中には、県庁も登場します。10階の食堂は重要な舞台の一つ。この日もお気に入りのキャラクターとメニューを一緒に撮影するファンの姿がありました。
ファン歴20年以上・神奈川から:
「ちょうどこの食堂もとある場面で出てきていて、すごく印象的な場面で、絶対ここでご飯を食べようと思って」
ファン歴15年以上・神奈川から:
「ここ(食堂)は結構重要、シリアスなシーンで。楽しみなんですけどここのシーン思い出してドキドキして」
こちらの女性は善光寺にも巡礼に行ったようです。
ファン歴15年以上・神奈川から:
「実際にキャラクターがいるところで自分も座って撮ったり、毛利小五郎がここで座っているシーンがあったので、好きなキャラがいたと思うとわくわくするし、映画見てから来ると違った感じで楽しいです」
公開10日間で興行収入が60億円を超え、大ヒットとなっている劇場版コナン。県も、映画がもたらす経済効果に期待を寄せています。
県観光誘客課・小山浩一課長:
「今回、県庁が『観光地化』しているなという感じがする。映画に出てくる周辺も、できる限り長野県内を周遊して楽しんでいただければ」