
長野県内の精米工場
備蓄米の販売がいよいよ本格化します。JA全農長野が確保した米が初めて精米工場に運ばれました。長野県内の店頭には今週中に並ぶ予定です。
トラックから荷下ろしされる米袋。
(記者リポート)
「備蓄米が工場に運び込まれ、精米の機械に投入されていきます」
県内の精米工場に持ち込まれたのは備蓄米12トン余りです。JA全農長野は、およそ8000トンを確保していて、いよいよ販売に向け精米作業が始まりました。
7日運ばれたのは2024年の「県産コシヒカリ」と「風さやか」の玄米。品質も問題ありませんでした。
JA全農長野 米穀課・池田吉隆課長:
「徹底した品質管理体制で商品づくりに取り組んでいただいているので、県民の皆さんに安心して購入していただける」
精米する前の玄米の状態で保管される備蓄米。味は劣化しにくく適切な保存で新鮮さを保てるといいます。
「全農長野」が確保した8000トンは、8割以上がコンビニや弁当業者などに納入され、残りのおよそ1000トンが県内のスーパーなどで販売されます。
県内の店頭に並ぶのは4月10日から。高騰する米の価格がどれだけ落ち着くか。
関係者も期待を寄せます。
卸会社・精米工場担当者:
「流通量が増えることによる安心感で、中長期的に価格が落ち着くといい」
JA全農長野 米穀課・池田吉隆課長:
「マーケットのメカニズムが働けば取引価格上昇に歯止めがかかる可能性が高い。効果があることを期待して流通を見守りたい」
精米された「備蓄米」は今後、販売用にパッケージされ、こちらの卸会社では「国産ブレンド米」として店頭で5キロ3000円から3500円程度の販売を想定しています。