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「都会の人が買っていく」米の品薄状態続く…長野のスーパー「田舎の方が安いから」 地元住民「無いと困る、多少高くても…」 備蓄米が入荷しても「価格は下がらないのでは」

米の品切れ状態続く キラヤ伊賀良店(長野県飯田市)

JA全農長野によりますと、長野県内に配分された備蓄米は4月10日頃から店頭に並び始める見込みです。価格高騰と品薄状態が続く中、備蓄米の流通はどう影響するのでしょうか。

(記者リポート)
「こちらのスーパーでは入荷したばかりという米が並んでいますが、次の入荷を待たずに空になってしまっている棚もあります」

飯田市のスーパー「キラヤ伊賀良店」では、2日朝、一部入荷しましたが、県産などの米は品切れの状態が続いています。

キラヤ伊賀良店・熊谷正康店長:
「先週入ってきたのが、もうきのうの段階でない状態でした。ここ最近はずっとこんな感じで、あまり常時ある状態はないですね」

2024年から続く米不足。キラヤの各店舗でも品薄状態が続き、秋に新米が流通してから一時的に品数が回復しましたが、すぐに入荷が減ったと言います。

現在も、以前の7割程度にとどまっていて、大容量の「10キロ」もなくなり、以前は扱っていなかった「ブレンド米(国産)」を入荷するなどして確保しています。

キラヤ伊賀良店・熊谷正康店長:
「田舎の方が米が安く、都会の人がこっちで買っていく、送ってやるという需要がある。そういうのも少なくなっている原因」

高値も続いていて、以前は4000円台だった7キロの袋は6200円に。ほかの種類も3割以上上がったままです。

買い物客:
「無いと困りますので、多少高くても買わなくてはいけないかなと。もう少し買いやすい値段に下がってくれればいいですね」
「日本人の主食であるお米ですので、もっと政府の方で考えて、それなりに回していただきたいと思います」

店は、備蓄米の入荷については「現段階で不透明」としていて、今後、県内で流通しても高値傾向は変わらないだろうとしています。

キラヤ伊賀良店・熊谷正康店長:
「去年の段階で問屋も必死で高い値段で仕入れて、その分、元取らなければいけない。価格は下がらないのではないかと。せっかく足を運んでいただいても(米が)ない、ご期待に沿える商品がなかったりするのは大変申し訳ないなと、うちとしても努力はしているんですが難しい部分もありまして」

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