■「マナ」貯めて娘をランチに招待

佐々木美晴さんが娘を招待
夫婦で利用している佐々木一彦さん(90)と妻の美晴さん(85)。2人は、あることのためにマナを貯めてきました。
佐々木美晴さん:
「今月の22日かな、もう予約済みで2人来るの」
2月22日ー。
長女・千春さん(62)・次女・千尋さん(60):
「お世話になります、お願いします」
夫婦で「6万マナ」を貯めてきたのは娘2人をランチに招待するためでした。残念ながら夫の和彦さんは体調不良のため来られず、3人で楽しむことに。

「おばんざいづくし」
この日は「おばんざいづくし」と銘打って、「ひじきの煮物」など30種類ほどの総菜が選び放題でした。
長女・千春さん:
「野菜たっぷりでいいね」
「とてもおいしいです。父と母がうらやましいです」
次女・千尋さん:
「薄味なんだけど、素材の味がとてもおいしいです」
娘2人は施設を利用してから両親が変わったと感じています。
長女・千春さん:
「生き生きしてきたというか、前より意欲が出たような気がします」
次女・千尋さん:
「スタッフさん、利用者さんと仲良く会話もしているようなので、刺激になり、言葉数が増えたと思う」

7人のひ孫がいる佐々木さん夫婦(提供:佐々木さん)
高校生を筆頭に7人のひ孫がいる美晴さん。玄孫を見るまで長生きするのが目標です。
佐々木美晴さん(85):
「玄孫を見るまで死んでも死に切れません。家ででボーっとしてたらぼけちゃうし、体も弱るから、こういうところが一番長生きの秘訣」
■「独自通貨」全国で拡大中

利用者も笑顔に
お年寄りの意欲を引き出す「施設内通貨」。数年前から全国で広がっており県内でもさらに導入が進みそうです。
オリオリゾート上田・金剛平 施設長:
「まず元気になっていただきたいし、笑顔で帰ることで、ご家族も安心して生活が送れますし、皆さん元気で長生きして通っていただければいいなと思います」