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“最後の物産展” 3月末に閉店の井上百貨店 客と出店者から惜しむ声「寂しい」

井上百貨店

最後の物産展です。長野県松本市の井上百貨店本店で2月13日から「九州物産展」が始まりました。今回が閉店前、最後の物産展で、客や出店者からは名残を惜しむ声が聞かれました。

福岡名物の明太子に。博多のひとくち餃子。大宰府の名物・梅ヶ枝餅も。九州の名産品が並びます。松本市の井上百貨店本店で13日から始まった「九州の物産展」です。

井上が1979年に駅前に移転してからほぼ毎年開かれてきて、今回で40回目。「北海道」と並ぶ、人気の物産展です。今回も初日から多くの客が訪れていました。

市内から(80代):
「このイベントのたびに来てたから、ぜひ買いたいなと思ってサバ寿司を」

市内から(70代):
「毎年来るんですよ、寒ひじきとカステラとお茶です、3種類」

ただ、井上本店での物産展は今回が最後です。

井上本店・上嶋保 店長:
「最後だということでたくさん来ていただいて本当にありがたい。本当は向こうに行かないと味わえないものがあるから、松本でそれを味わっていただけるのは本当にうれしいことです」

井上本店は建物の老朽化などから3月末で閉店し、山形村にある「アイシティ21」に営業機能を集約します。アイシティでは今後も物産展を続けますが、長く、本店を利用してきた客からは、名残を惜しむ声が聞かれました。

市内から(70代):
「寂しい気持ちでいっぱいです。ここは有名だから、昔から九州の物産展」
「八女茶と梅ヶ枝餅、毎回その二つはここで。ちょっと寂しいですね。この年で九州まで行ってってなかなか」

初回から出店し八女茶を扱う業者はー。

角の八女茶・伊藤弥八郎 工場長:
「今回は最後で非常に寂しい思いですけれど、長く来られた分だけうれしいです。(松本では)なじみのないお茶が回を重ねるごとに知名度も上がってきてありがたい話」

最後の「九州の物産展」は19日までです。

一方、井上は、本店の閉店後、近くのビルの1階にサテライト店舗をオープンすると発表しました。需要が高い婦人服や学校の制服などを取り扱います。

井上・井上博文 副社長:
「街の中で井上百貨店が何かしらの形で残ることに関して、お客さまが喜んでくださるのかなと」

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長野放送ニュース

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