■「高いけど仕方ない」売り場にぎわう

東急
客の反応はー
客:
「すごい高くなってた。だけどきょうは特別な1年に1回の日だから来てみた。きょうは仕方ないかな」
「自分と子どもがいるので子どもが好きそうなものと、少し主人に。去年も1、2万いったからそのくらいかな。たぶんそのくらいで収まっているはず」
「主人、子ども、あとお友だちとか親しい人に、いつもお世話になっているから、高くても気持ちは表したいから」
言わば「逆風」の中で始まった商戦ですが売り場は2025年もにぎわっていました。
ながの東急百貨店 営業部・児玉良太さん:
「大切な人に差し上げるチョコレートは単価的にも上がっている。値上げが続いている中ですけど、バレンタインのチョコは値段を気にされず自分のチョコレートは本当、自分が食べたいチョコレートを選ばれているイメージ」
■チョコ専門店には約150種類の菓子

「久遠チョコレート長野店」
チョコレート専門店ではー
(リポート)
「こちらのお店では、世界各地のカカオ豆を使ったチョコレートが販売されています。
パッケージもかわいらしく、贈り物にぴったりです」
チェーンの専門店、「久遠チョコレート長野店」。およそ150種類のチョコレートを使った菓子が並んでいます。
店長・酒井千尋さん:
「余計な植物性油脂などを加えずに本来の味を楽しんでもらえるチョコ」

1番人気の「QUONテリーヌ」(左からベリーベリー、抹茶、ファイブエイト)
1番人気は、「QUONテリーヌ」。ドライフルーツやナッツをふんだんに使っています。カカオ含有量58%のビターな味わいの「ファイブエイト」に、京都の茶葉を使用した「抹茶」、ドライイチゴが入った「ベリーベリー」などバリエーションも豊富!
ベリーベリーの味は?
(リポート)
「口当たりがとっても滑らかです。ドライイチゴが入っているので、食感と甘酸っぱさが味わえます」
■店「利益小さく厳しい」

店で使うチョコレート
店で使う加工用のチョコレートはガーナやマダガスカルのカカオ豆でできています。こちらもカカオショックの影響を受けていました。
店長・酒井千尋さん:
「カカオショックの影響がすごく大きくてなかなか厳しい。小さいお店だとチョコ自体が入ってこないという声を聞くくらい影響がある。微々たるものですが、節電・節水など小さなところをコツコツ今やるしかない」
店は節約などで凌いできましたが、資材の高騰もあり2024年秋、商品を10%から15%値上げしました。
店長・酒井千尋さん:
「どうしても利益は小さくなってしまいますが、かといってランクを落とすことはしたくない。本当のチョコレートを楽しんでほしい。(カカオの価格が)安くなってほしい」
■少ないチョコで満足できる商品充実

ドライフルーツを使った商品
こちらもドライフルーツを使った商品や、焼き菓子などを増やすなど、少ないチョコレートでも満足できるラインナップで対応しています。
店長・酒井千尋さん:
「せっかくのバレンタインという『チョコレートの祭典』の時期、ぜひ大切な人、自分も含めてギフトとしてチョコを選んで楽しんでほしい」
大切な人へのプレゼントや、自分へのご褒美。値段は高めのため、今年はいつも以上に思案を重ねそうなバレンタイン商戦となっています。