
ガソリンスタンドの店頭表示価格
長野県石油商業組合に加盟する長野市内のガソリンスタンドの間で店頭表示価格を事前に調整していた疑いがある問題。関係者が取材に応じ、「価格を知らせる電話はある」と証言しました。一方、事態を重く見ている県は組合に全県を対象に調査し、速やかに報告するよう求めました。

資料
ガソリンスタンド運営会社の担当者:
「新聞報道にあったように『何円』、というような形では連絡があるやに聞いているが、(スタンドには)『ああそうですか、わかりました』というだけで対応するように伝えている」
取材に応じたガソリンスタンド運営会社の担当者。少なくとも数年前からスタンドに直接、同業他社から、価格を知らせる電話があることを明かしました。
ガソリンスタンド運営会社の担当者:
「(電話は『いくらにしろ』という内容?)全くそういうことはない。それだったら抗議するので。小売価格の情報共有というところでいけば、別に問題ないが、弊社では聞き流してますけど、受け手側の捉え方の問題かなと思う。慣れてない方だと重く受け止めてしまう人もいるかもしれません」
5日、一部の新聞が長野市内のガソリンスタンドの間で表示価格を電話連絡で事前調整していた疑いがあると報じました。取材に応じた担当者は、電話連絡の存在は認めつつ、価格は独自で決めているとしました。
別の系列の担当者も「組合加盟の同業他社から電話による情報共有はある」としています。

長野県は組合に全県を対象に調査し速やかに報告するよう求める(県庁 2月6日)
電話は事前調整なのでしょうか。それとも情報共有なのでしょうか。
長野県は6日、組合に全県を対象に調査し速やかに報告するよう求めました。組合は調査をして2週間をめどに報告する方針です。
県石油商業組合・高見沢秀茂理事長:
「組合としてコンプライアンスに違反するようなことは一切ない。一部、下部組織でもし行われていたなら、速やかに是正し、県民の信頼回復に努めたい」
街の人はー
70代:
「長野は日本で一番とか二番とかに高いんでしょ。一因としてそういうこともあるのかなと。そういうことについては腹立たしい」
70代:
「消費者のことを置き去りにされちゃうのかなと思う」
30代:
「ちゃんとした適正な価格でガソリンを提供してほしい」
取材に応じた担当者は事前調整の疑いにより現場のスタッフに、言われなき誹謗中傷が寄せられることを懸念していました。
一刻も早い真相の解明が求められます。