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負債は約8200万円 菓子・パン材料の卸売業者が破産手続き開始決定 新型コロナ以降、財務面が悪化

長野放送

民間の信用調査会社・帝国データバンクによりますと、長野県松本市の「滝野屋商店」が1月21日に長野地裁松本支部から破産手続き開始決定を受けたことがわかりました。

同社は1979(昭和54)年に設立された製菓・製パン材料の卸売り業者です。

松本市と周辺の市町村の製菓・製パン業者やホテル、レストラン、病院給食業者などに業務用バターなどの乳製品やイースト菌、油脂などを販売し、2002(平成14)年7月期には約2億1000万円の年間売り上げ高を計上していました。

しかし、市場の悪化や競合の激化により受注は減少し、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が深刻だった2022(令和4)年7月期の年間売上高は約9900万円に落ち込んでいました。

2023(令和5)年7月期には売上は約1億1000万円にまで回復していましたが、収益面は仕入れコストを販売価格に転嫁しきれず当期純損失が続き、財務面は債務超過に陥っていました。

更に2023年10月に前社長が死去し、後継者が不在であったことから事業を停止していました。債務を整理するため初代社長が代表に就任し、1月17日に自己破産を申請したということです。

負債は約8200万円にのぼる見込みです。

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