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ガソリン安さ求め“越県給油”相次ぐ 長野県は22週連続で全国最高値190円台 愛知とは15円差 組合「経営の統合などでコスト削減・価格抑制に向けて努力したい」

資料

22週連続で全国最高値となっている長野県内のガソリン価格。生活に影響が出る中、阿部守一知事と県石油商業組合が意見交換をしました。組合は「経営の統合などでコスト削減・価格抑制に向けて努力したい」とし今後の対応を県と検討する姿勢です。

長野県・阿部知事:
「ガソリン価格の高騰について、実態、実情を把握しながら、どうすればガソリン価格を抑制できるか(意見交換したい)」

阿部知事と県石油商業組合の意見交換。議題は「全国で最も高いガソリン価格」についてです。

1月14日時点の県内のレギュラー1リットルあたりの平均価格は190.6円。22週連続で全国で最も高く、唯一190円台となっています。

こちらは隣県との比較。最も安い愛知県とは15円、他の県とも10円程度の差があります。こうした現状から県境の住民などは「越県給油」する人も相次いでいます。

「越県給油」するドライバー:
「長野は高いので入れたくないです。やっぱり安い方がいいですね」

政府は16日補助金を縮小しました。長野市内のスタンドの多くは、15日の価格のままでしたが今後、5円程度の値上げが予想されています。

県内の価格が高い理由としてあげられているのは「製油所から遠く輸送コストがかかる」「中山間地が多く販売量が少ないスタンドは経営維持のため、価格に反映せざるを得ないこと」などがあげられています。

ただ、知事は「こうした状況は他の県でもある。根本的な要因を踏み込んで探りたい」と今回、意見交換を行いました。

冒頭を除き非公開でしたが、組合からは「長野市など都市部では中山間地のスタンドを守るため価格を合わせている業者もあり価格が上がっている」などの意見が出たということです。

そして、「経営基盤が弱い業者が多く、今後、経営統合などを行いコスト削減・価格抑制に努力したい」との考えが示されました。

県石油商業組合・平林一修 専務理事:
「石油販売業界も1給油所、1ディーラー、非常に体質的に弱い構造になっている。協業化、集約化、M&Aで体力をつけてリーズナブルな価格を求めて努力をしていこうと」

県 くらし安全・消費生活課・西川裕 課長:
「自助努力が必要ではないかということの中で、産業構造改革もやっていく中で県が何かできることはないか検討していく」

県と組合は2024年度中にガソリン価格抑制のための検討会を立ち上げる予定です。

【レギュラーガソリン平均価格(円/リットル)】1月14日時点 

愛知県 174.7円

埼玉県 176.8円

新潟県 178.4円

山梨県 179.6円

岐阜県 180.8円

群馬県 181.1円

富山県 181.1円

静岡県 181.5円

長野県 190.6円

全国平均 180.7円

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