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「異常なキャベツの値段」お好み焼き店が悲鳴 仕入れ価格は平年の4倍…「値上げせざるを得ない」

キャベツが高値

今も続く野菜価格の高騰です。特にキャベツは平年の4倍近くと記録的な高値となっています。長野県内のお好み焼き店は「値上げせざるを得ない」と悲鳴をあげています。

お好み焼き店「おもだか」

中はフワフワ、外はカリッとしたお好み焼きが出来上がりました。安曇野市の「おもだか」です。

お好み焼きに欠かせないのがキャベツ。一日に8玉から10玉ほど使っています。

しかしー

おもだか・小川博社長:
「今は本当に異常ですね。40年近くやってきて初めてですね。このキャベツの値段は」

キャベツの卸売価格

頭を悩ませているのがキャベツの価格。記録的な高値となっています。2024年からすでに高値が続いていましたが、12月中旬以降さらに価格が上昇。東京都中央卸売市場の1月6日の卸売価格は1kg337円と、平年の4倍近くになりました。

原因は秋の暑さと12月の雨の少なさ。茨城などの産地でうまく育たなかったということです。

1月5日、兵庫県のスーパーではなんと1玉1090円で販売されていました。

客:
「信じられない!なんでこんなに高いの」
「ちょっと手が出ません、買えません」

長野地方卸売市場―。

9日朝の長野地方卸売市場。キャベツも競りにかけられていましたがー

「たっけなー」

群馬県産が6玉4500円で競り落とされました。平年の3倍以上です。

長野市内の青果店:
「高いじゃん!(常連の)お客さんにはそんなに高く売れない。高いから儲けてると思っちゃ困るんだ、逆に赤字で」

「(今後も)心配です。本当に不安です」

キャベツほどではないものの、他の野菜も高値となっています。9日の競りではダイコンが高いもので1本およそ200円。ハクサイが1玉およそ600円。いずれも平年の2倍から3倍程です。

1月6日の東京都中央卸売市場の価格でもダイコン、ニンジン、ハクサイ、ネギ、レタス、トマトなど多くの野菜が平年の1.5倍から2.5倍程度になっています。

今後の見通しはー

R&Cながの青果・土屋智さん:
「春の彼岸(3月17日)くらいから春作に切り替わる。秋冬作は今の状況が続いてしまうのではないか。キャベツだけで考えると、3月中旬くらいまで高値が続くのではないか」

お好み焼き店「おもだか」

安曇野市のお好み焼き店「おもだか」。もう何年もミックス玉を1枚1100円で販売しています。しかし、キャベツの仕入れ価格は平年の4倍ほどに。

このまま高値が続けば値上げを検討さざるを得ないと話します。

おもだか・小川博社長:
「売り上げと出費の差がほとんどないのが毎日の現状、なかなか厳しい。今後1年近く続くとなったら多少値上げせざるを得ないと考えていますけど、落ち着いて商売できるようになってくれるのが一番です」





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