■仮設住宅で暮らす住民にプレゼント

住民にリンゴをプレゼント
地震からまもなく1年。
輪島市では多くの倒壊した建物が手つかずのまま。市内では今も約4500人が仮設住宅で暮らしています。
12月24日、ボランティア仲間と一緒に輪島市を訪れた星野さん夫婦。ちょうどクリスマス・イブということで、楽しい時間を過ごしてもらおうと、集会所で炊き出しをしました。住民に手渡したのは、長沼のリンゴ農家から譲り受けたリンゴや鏡餅。さらに、ボランティア団体が作ったはんてんや手袋もプレゼントしました。
はんてんをもらった住民:
「目立つ色。迷子になってもみんな見つけてくれるでしょう。この色着てれば」
少しでも癒やしになればとボランティアによるハンドマッサージも。
星野さん夫婦の子ども3人もサンタやトナカイの格好で手伝いました。
次男の星野良さん:
「仮設住宅の方々に温かい食事を提供できてよかったです。(ありがとうと言ってもらえて)心が温まりました」
■住宅全壊で不安の中、支援で明るく

インタビュー中涙を浮かべる柴田寿美香さん
料理を受け取った柴田寿美香さん(59)。仮設住宅で夫と息子、3人で暮らしています。
柴田寿美香さん:
「ここが居間みたいになってて、私はここで寝泊まりして、ここで皆でご飯食べて」
自宅は地震で全壊。すでに取り壊しましたが、同じ場所に再建するか、悩んでいます。
柴田寿美香さん:
「公費解体が終わって、無残な家を見なくなったらそれで一歩前へ進めるかなと思っていたんですけど、家がなくなってやっぱり前に進めないんですよね、いまだに。先はやっぱ不安しかないです」
先が見えないことへの不安。一瞬でも明るい気持ちにさせてくれる、この日のような支援を楽しみしています。
柴田寿美香さん:
「もんもさんとか、ボランティアで来てくださる人に会うのが楽しみなんですよね。その待ってる時間がすごく楽しくって。ほんとに気持ちも明るくなる」
■応援の気持ち糧に元気づけられたら

「頑張って」と声をかける良和さん
温かい食事を食べ楽しいひと時を過ごした住民たち。
星野良和さん:
「気を付けてね。頑張ってよ」
住民:
「ありがとうございました」
星野さん夫婦は今後も可能な限り、炊き出しを続けたいと話しています。
星野百代さん:
「応援されてるんだという思いを少しでも糧にしていただけたら、うれしいな」
星野良和さん:
「一日も早く、元通りの生活に戻ってほしい。来られるときは炊き出しをしながらいろんな会話をしながら、ちょっとでも元気づけさせてあげられればいいかな」