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「北信濃の風景を何百年も息づかせたい」寺の本堂に大規模な水墨画 世界で活躍の美術家が約3か月かけて制作

「タキソジウムとアカマツ越え 妙高・黒姫・戸隠・飯縄山図」

先日、長野県信濃町の寺に美術家の男性が大きな壁画を描いている話題をお伝えしました。その壁画が完成し、先週末、お披露目されました。

描かれているのは、「北信濃の風景」です。中央で凛とそびえる黒姫山。その両脇にあるのは妙高山や戸隠山、飯縄山です。

訪れた人:
「戸隠あって、黒姫があって、妙高があって」

描かれているのは、信濃町の行善寺の本堂。高さ約4メートル、全長は約20メートルの大きな壁画が完成し、先週末、檀家や住民などに披露されました。

訪れた人:
「すばらしい。ふるさとの景色が一堂にして見られるというか、自然の中の雄大さ、それを目で追いながら見られる、気持ちが揺れる。すごくいいなと思う」

壁画を制作・田窪恭治さん:
「構想画なんですよ、外にある2本の大きな木は実際に見ながら描けるんですけど(実際の山々は)こちらの方向になりますので」

描いたのは、美術家の田窪恭治さんです。「北信濃の風景を何百年も息づかせたい」と9月から制作してきました。

田窪さんはフランス・ノルマンディーの礼拝堂にリンゴの壁画を描き再生させたことでフランス政府から勲章を贈られるなど世界を股にかけて活躍しています。

田窪恭治さん(9月):
「静かな中でも生命感あふれるというか、そういうものを本堂の中に表したいな」

飯綱町の牟礼駅の待合室に「リンゴの壁画」を描くなど信州との縁も深く、今回の壁画は、田窪さんが寺の住職に打診して実現しました。

大規模な水墨画は初めてで、釣り竿の先につけた筆で輪郭を描いたら、山並みはほうきを使って迫力やその雄大さを表現しました。

北信濃の山々と一緒に寺の境内に植えられている「タキソジウム」と「アカマツ」の木が描かれています。

制作開始から約3カ月で完成した壁画。

「タキソジウムとアカマツ越え 妙高・黒姫・戸隠・飯縄山図」

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