
県バウンドテニス協会・中沢泰夫理事長
県バウンドテニス協会の中沢理事長。
予約しても利用しないケースがあることから、有料化でそうしたことが減るのではと期待していましたが…。
県バウンドテニス協会・中沢泰夫理事長:
「ふたを開けてみたら、けっこうな値段。あ然とした。体育館が有料化になり、やめるという人がたくさんいるのではないかと懸念している」
有料化に6割の団体は理解 減免措置も検討へ

利用者団体のアンケート
2022年、市が約1000の団体にアンケートをしたところ…
「有料とするが、負担は少なくし、負担しきれない分の施設は減らす」が最も多く37%。
「有料とし、施設は減らさない」は26%余り。
一方、「無料のまま、使えなくなるまで使う」が31%余りにのぼりました。
市は「有料化」に6割は理解を示していると受け止め、要望の多い子どもたちの利用の減免措置などを検討するとしています。
中山間地には一定の配慮も

中山間地は…
一方、中山間地の体育館は事情がまた異なります。

大岡体育館(長野市)
長野市大岡の大岡体育館で卓球を楽しんでいるのは、地元の卓球グループ。メンバーは60代から80代です。

卓球/大岡体育館(長野市)
メンバー(80代):
「この山間地は娯楽施設もスポーツ施設も全くないところなので、唯一のここは憩いの場。週1回、楽しみに汗をかいている」

卓球/大岡体育館(長野市)
住民が少ないこともあって体育館の利用率は3割ほど。8割にのぼる市街地に比べかなり少な目です。
でも…。

ひまわり・荒井昭子代表
ひまわり・荒井昭子代表:
「この中山間地域で、高齢者の交流の場、いきがいの場であったり、そういうことは私たちだけではなくて、市も協力して一緒に健康長寿をつくっていかないと。そういうことを考えると一律有料化は解せないなと」

長野市の社会体育館
市も中山間地には配慮する方針で、利用率50%以下の施設は料金を4割ほど安く設定し、利用促進を図ることにしています。
無料だったこともあり地域に根付いてきた長野市の社会体育館。しかし、現状では支えきれなくなり、曲がり角に差し掛かっています。