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母は「スケボー」大学講師 競技も研究も!ストリートの子どもたち見つめ…自分も実践して環境整備を

研究室のスケボー

こうした経験から、短大では子どもたちの居場所づくりやサポートの仕方を教えています。

ただ研究室にはたくさんのボードがー。

小松さんはスケートボードの競技者でもあり研究者でもあります。

娘の練習を見守る小松さん

先に始めたのは長女の美智さん。

当時、住んでいたのは千葉県で、公園で滑る若者たちを見て、親として少し心配になり自身も始めるようになったと言います。

小松仁美さん:
「私が始めた当時も、おそらく今も、決して柄の良くない方々。金髪、チャラチャラというような方が少なくない中で、うちは女の子というのもあって、これから続けていくのにこのお兄さんたちに託しましたとできるのかなと思って」

利用者とグータッチ

その後、一緒に練習し若者たちと接する中で研究者としての目で若者たちとスケートボードを捉えるようになります。

清泉女学院短大・小松仁美さん:
「おそらく社会的に生きづらさを抱えているだろう人とか、粗野な部分しか見てもらえない人がすごく多いので、そうじゃなくて元気がいい、でも困っていることがある。じゃあ一緒に解決して粗野じゃないところも見ていって一緒に地域の中で暮らしていける。居場所がない人がそこで自分が居られる場所があっていいんだよみたいな」

清泉女学院短大・小松仁美さん

若者たちの生き生きと滑る姿やスケートボードを通じて関係を築いていく様子から「居場所」として専用施設の必要性を感じた小松さん。

整備する際の指針になればと、現在、全国各地の施設のデータ化に取り組んでいます。
これまでに全国180カ所を巡り、実際に自分で滑って安全性などを確認しています。

清泉女学院短大・小松仁美さん:
「中学校、小学校区にひとつ、歩いて子どもたちがいける場所に、すごく小さなもので構わないので滑れる場所があればいいなって」

2枚の板に乗って滑る「ダフィー」

研究を続ける母親を美智さんはどう見ているのでしょうか。

長女・美智さん:
「親の研究は正直興味ないです。車とかで連れてきてくれるからそれはうれしいけど。でもめんどくさいときもある、親は」

小松さんは「ダフィー」を始めて競技にものめり込み、親子で大会に出場するようになりました。

清泉女学院短大・小松仁美さん:
「そもそも大会に出始めた理由が、じゃあ(私が)ドンケツ、(娘が)下から2番目と。であれば一緒にがんばっていこうということで(娘が)続けられるかなと思って始めて」

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長野放送ニュース

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