
鯉を使った「みそ漬け」
長野県下諏訪町の川魚店で30日、諏訪湖で水揚げされた鯉を使った「みそ漬け」が限定販売されました。諏訪湖の新たな名物となるのでしょうか。

1月22日水揚げ 重さ13.5キロ(画像提供:諏訪湖漁協)
じっくりと焼き上げられる魚の切り身。鯉の切り身をみそで漬けた、「鯉のみそ漬け」です。
下諏訪町の丸六本山川魚店で30日、限定販売されました。
みそ漬けにしたのは、1月22日に諏訪湖で水揚げされた重さ13.5キロの大物。冬にとれる「寒鯉」は、身が締まり脂ものっています。

丸六本山川魚店・本山公之社長
鯉のみそ漬けは、漁師の家庭などで食べられ、こちらの店でも昔は販売していましたが、食べる人が減り、作るのに手間もかかることなどから、作らなくなっていました。
水揚げされる鯉で新たな商品を作りたいという諏訪湖漁協からの話があり、このほど、みそ漬けを復活させることになりました。
丸六本山川魚店・本山公之社長:
「食文化も変わってきて、なかなか鯉を食べる機会も減ってきたこともあって(消費の)動きが悪かったけど、ここでまた再開ということで始めていきたいと思ってます」

3日ほど漬け込む
切り身は信州みそや砂糖などで3日ほど漬け込みました。
店でじっくり焼き上げ提供します。

すぐに完売
30日は数量限定の販売でしたが、すぐに完売しました。
諏訪市から:
「みそ漬けを食べたことがあって味が忘れられない。いいことだよね、諏訪湖を大いに売り出してもらえれば」
岡谷市から:
「みそ漬けは食べたことないです。今回楽しみにいただきたいと思います」

じっくりと焼き上げられた鯉のみそ漬
気になるお味はー
(記者リポート)
「身がしっかりつまっていて肉厚で、みその風味もしっかり感じられて、おいしいです。生臭さは全然感じられません」
諏訪湖の新たな名物となるか。店では、今後も水揚げ状況に合わせて、鯉のみそ漬けを販売する予定です。
丸六本山川魚店・本山公之社長:
「コロナも明けてくる中で観光も活発になってきましたので、少しでも諏訪の名物として鯉のみそ漬けという形で売れたり食べていただくのがありがたい」