
県内選出の自民党国会議員
自民党派閥の政治資金問題です。国会では29日、総理の施政方針演説の前に異例の集中審議が行われました。問題をめぐって解散を決める派閥も出る中、長野県内選出の議員はどう対応するのでしょうか。
岸田首相:
「国民の皆さま方の信頼を損ねる大変深刻な事態を招いていることについて、自由民主党総裁として、心よりおわび申し上げます」
29日開かれた衆議院予算委員会の冒頭、こう陳謝した岸田首相。通常国会は首相の施政方針演説で始まるのが通例ですが、今回は「政治とカネ」をめぐる集中審議が最初に行われる異例の展開となりました。
自民党派閥のパーティー券をめぐる一連の裏金問題では、解散する派閥も出る事態となっています。

安倍派の若林議員(左)と宮下議員(右)
長野県内選出の自民党国会議員は5人。
宮下一郎議員(長野5区)、若林健太議員(長野1区)が安倍派、務台俊介議員(北陸信越ブロック)、井出庸生議員(長野3区)が麻生派、後藤茂之議員(長野4区)は無所属です。
安倍派は解散することを決めています。宮下議員と若林議員は、解散後は別の派閥などに所属する予定はないということです。

麻生派・務台俊介衆院議員
今後も存続する予定の麻生派に所属する務台議員。28日開かれた後援会の「新春のつどい」の後、報道陣の取材に対し派閥にとどまる考えを示しました。
麻生派・務台俊介衆院議員:
「新しい、生まれ変わった政策集団としての麻生派に引き続き所属して研さんを積みたい。(裏金・派閥問題が)自民党が意思決定のシステムを変えることにつながって、世の中の流れが変わる中で、自民党自身の大きな意味の脱皮につながる」

麻生派の井出議員
同じく麻生派の井出議員は「派閥のパーティーを禁止するなど、新たなルールのもとで活動していくのであれば現在のまま麻生派に所属する」としています。
自民党派閥の裏金問題。野党は全容解明を求める考えです。