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「人は弱い、でも強い」と伝えたい 阪神・淡路大震災を経験した85歳女性 防災や備えの大切さ学ぶ

1月17日は29年前、6400人以上が犠牲となった「阪神・淡路大震災」が発生した日です。長野県上田市の社会福祉施設では、震災の体験者の話を聞き、防災や備えの大切さを学ぶ催しが開かれました。

阪神・淡路大震災を経験・近藤小枝子さん(85):
「1995年1月17日5時46分、すごい揺れで目が覚めた。怖かった、家が倒れ下敷きになると思った」

29年前の地震発生時を語る上田市の近藤小枝子さん(85)。当時、大阪府高石市の自宅にいました。

幸い、大きな被害はなく、自身や家族にけがはありませんでしたが、隣の兵庫県を中心に大きな被害がありました。

阪神・淡路大震災を経験・近藤小枝子さん(85):
「段々死亡者が増えていく。火事も起き、収まらない。われわれが子どもの頃に経験した、戦後の焼野原という感じだ。これが元通りになるのは、どれだけかかるのだろう」「『人は弱い、でも強いんだ』とみんなに伝えていくのが大事」

震災から17日で29年。上田市の「まるこ福祉会」は、毎年、この日に合わせ防災や備えの大切さを学ぶ催しを開いています。

館内放送:
「訓練、地震です」

地域住民などおよそ150人が参加し、避難訓練なども行いました。

こちらは炊き出しの訓練。少ない水で米を炊いたり豚汁を作ったりする手順を確認しました。

参加者はー。

参加者:
「温かいの食べられるのがうれしい。いざという時にすぐ行動できるかなと」

まるこ福祉会では、能登半島地震で被害を受けた輪島市の福祉施設に布団や水、米を送るなど被災地支援も続けています。

県内でもいつ発生するかわからない地震被害。改めて防災や備えの大切さを学ぶ機会となりました。

まるこ福祉会・理事:
「私たち自身が日頃から防災・減災の意識をしっかり持たなければいけない」
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