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家族「ごめんね、来年こそは」 御嶽山噴火9年 今も5人行方不明 捜索継続求めるも 県「実施は難しい」

行方不明になっている野村亮太さん(当時19) 御嶽山噴火災害から9年

御嶽山噴火災害から9月27日で9年。登山者58人が死亡、今も5人の行方がわかっていません。長野県はこれまで続けてきた不明者の組織的な捜索はこれ以上、実施するのは難しいとしていますが、被災関係者の会は継続を求めています。

山頂近くの八丁ダルミを訪れた愛知県の野村正則さん。

9年前、一緒に登ったおいの亮太さん(当時19)は行方不明のまま。

亮太さんの叔父・野村正則さん

噴火に巻き込まれた岩のそばで、発見を誓ったということです。今後も「自主捜索」を続けるつもりで、県にも捜索の継続を求める考えです。

野村正則さん:
「あれから9年、いまだに連れて帰れないことを思うと亮太に申し訳なく、ごめんねと…来年こそはという思い」

2023年7月の捜索で新たにストック見つかる 提供:山びこの会

一方、県は、行政の負担や発見の可能性などを踏まえこれ以上の捜索の継続は困難という立場です。

しかし、2023年7月の捜索では新たにストックが見つかり持ち主だった男性の家族に戻されました。

山びこの会事務局長・シャーロック英子さん

遺族らでつくる「やまびこの会」は捜索の継続を求めています。

山びこの会事務局長・シャーロック英子さん:
「なんとか、今年見つかったストックの辺りを捜索することを続行可能にしたい」

長野県・阿部守一知事

知事はー。

長野県・阿部守一知事:
「(捜索については)ご家族の皆さんもいろんな思いがある。そうした思いを受け止めた上で考えたい」

知事は「家族の思いを受け止めて考える」と述べるにとどまりましたが、27日の段階では「継続」を否定しませんでした。

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長野放送ニュース

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