
イメージ画像:「スペースうなぎ」
長野県岡谷市の老舗うなぎ料理店が開発した「かば焼き」が、「宇宙日本食」に認証されました。現在、国際宇宙ステーションに長期滞在中の古川聡飛行士に届けられます。

「スペースうなぎ」
おいしそうなうなぎのかば焼き。宇宙でも食べられるようになりました。その名も「スペースうなぎ」。

観光荘
開発したのは岡谷市川岸の老舗料理店「観光荘」です。
観光荘・宮沢健社長:
「宇宙にも元気と笑顔を届けたいという思いがありまして」

油井亀美也さん(2015年)(画像提供:JAXA/NASA)
ISS・国際宇宙ステーションで長期間滞在する宇宙飛行士。日本人はやはり日本食が恋しくなるようで、2015年に滞在した油井亀美也さん(川上村出身)も当時はこのように語っていました。
油井亀美也さん(2015年):
「カレーライス好きだったので、日本のカレーライスたくさん持って行きました」

古川聡飛行士(画像提供:JAXA)
元々、宇宙食の開発に興味を持っていた観光荘ですが、2021年、JAXAが開いた意見交換会で古川聡飛行士の言葉が追い風になりました。
観光荘・宮沢健社長:
「『古川さん、宇宙で食べたい食事は何ですか?』ってうかがった時に、古川さんが『無理かもしれないけど、うなぎのかば焼き食べたいな』っていうお話をしてくださいました」

「シルクうなぎ」(画像提供:観光荘)
「スペースうなぎ」は蚕のさなぎを餌にして養殖した自社ブランド「シルクうなぎ」を使います。
衛生管理を徹底した工場で加工。異物混入などを防ぐため炭火ではなく、遠赤外線で焼き上げます。
その後、香川県小豆島の工場でレトルト加工を行い完成です。

「スペースうなぎ」
そのお味は…
(記者リポート)
「おいしい!脂ものっていて、かば焼きの味がしっかりしていて、かめばかむほどうなぎの風味がします」

イメージ画像:観光荘が開発した「スペースうなぎ」
また、観光荘は「スペースうなぎ」のPRのため、松本工業高校とタッグを組み、本物のうな重を気球で成層圏に飛ばして撮影するプロジェクトも行っています。
「スペースうなぎ」は今後、国際宇宙ステーションに届けられ、現在、長期滞在中の古川飛行士らが味わう予定です。