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エンジン用ピストン国内シェアNo.1 自動車部品メーカーが「コーヒー栽培」 異業種に挑戦

自動車部品メーカーがコーヒー栽培

異業種への挑戦です。創業100年以上になる長野県上田市の自動車部品メーカーが農業に乗り出しました。栽培するのはなんと、コーヒー。理由や今後の展望を取材しました。


上田市のアート金属工業

上田市のアート金属工業。100年以上の歴史があるメーカーで、エンジン用ピストンは国内シェアNo1です。

資料:コーヒー

今、本社工場の敷地にはメーカーには不釣り合いな農業用ハウスが建っています。

(記者リポート)
「エンジン用部品を手掛ける会社が、このハウスの中で新たな挑戦を始めました。行われているのは、コーヒーの栽培です」


フルーティーな香りが特徴の「ティピカ種」を栽培

今年6月、苗木40本を植えて栽培スタート。フルーティーな香りが特徴の「ティピカ種」で既に花が咲き、小さな実ができています。

それにしても、なぜ、コーヒーなのでしょうか。

アート金属工業・三城伸五社長

アート金属工業・三城伸五社長:
「電気自動車が増える中で、主力製品のピストンが生産提供が減っていくという危機感がありますので、それを新しい事業で補っていきたいということでいろんな事業にチャレンジすることに決めました」

アート金属工業が生産するエンジン用ピストンは国内シェアNo1

電気自動車の普及でエンジン用ピストンの先細りが懸念される中、会社は「多角化」を模索。社員から意見を募ると最も多かったのが「農業への進出」でした。

上田城跡公園に近いため、「観光農園が良いのでは」ということになり観光客などにも話を聞いたところ、「くつろげるカフェがほしい」という声が多く聞かれました。

コーヒー栽培専従の社員・竹内仁士さん

そこでー。

アート金属工業・三城伸五社長:
「ここでコーヒーを栽培して、コーヒーを提供できるような、そんなことができればいいかな。国内でも新しいコーヒーの苗木を栽培する技術ができてきたこと、そういうことが後押ししてコーヒーを選んでいます」

葉に付く虫などを丁寧に取っていく竹内仁士さん。コーヒー栽培専従の社員です。

竹内仁士さん:
「(コーヒーの栽培に携わったことは?)全くございません。こういうものを育てた経験もございません。本当にびっくりしたし、戸惑いもあった」

初めてのコーヒー栽培。岡山県で栽培を手掛ける農園で1カ月半、研修するなど育て方を学んできました。

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長野放送ニュース

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