
帰国後のインタビューに答える平林太一さん
連戦による疲労や負けられないというプレッシャーとの闘いの日々。どのようにリラックスしていたのでしょうか?
平林太一さん:
「ぼくが好きなアーティストの優里さんのYouTubeが毎日投稿されているので、それが毎日の楽しみでした。聞いている時はリラックスできるし、力も出ます」
大会中、特にプレッシャーを感じたのが、順位決定トーナメントのフランス戦です。負ければパリ大会出場が消滅する大事な試合で、ペナルティーキックを任されたのです。
平林太一さん:
「監督から『太一、いけ』と言われたので」
落ち着いて決め、大仕事をやり遂げました。
平林太一さん:
「ちゃんといいコースに行ってくれたし、チームとしても点が欲しいところだったのでよかった。PKは代表に入るまで苦手だったんですけど、練習してわりと得意になったので、指名してもらってよかったなと」

太一さんが出場したイラン戦を家族が自宅で応援
そして、勝てばパリ大会出場の望みがつながるイラン戦。
自宅では両親などが見守る―。
後半のフリーキックのチャンスー。
セットプレーから見事なゴール。
太一さんも攻守で奮闘。この1点を守り切りました。

帰国後のインタビューに答える平林太一さん
平林太一さん:
「終わった瞬間は、いろんなことが思い出されて、ちょっと涙が。うれしかったとかそういうレベルじゃない、やっとたどり着いたんだなって」

自宅で応援する母親
試合を見守った母は―。
母・小百合さん:
「自分で好きなことをやって、夢がどんどんかなって、いいなと思います」

平林太一さんと母親の小百合さん
8月30日―。
大会から1週間がたち日常が戻った太一さん。
母・小百合さん:
「もう日本のブラインドサッカーと言えば平林太一って思ってもらえるように、これからも頑張ってほしいと思います、けがだけは気を付けて」
平林太一さん:
「別にまあ、言われなくても、全然なるつもりなので。(笑)」
パリ大会出場は、11月のパラパンアメリカン競技大会の結果次第のため、しばらくは吉報を待つ日々が続きます。
ブラインドサッカー日本代表・平林太一さん:
「パラリンピックいけることを信じて、それに向けての強化ということになる。やはり出るからには上に上に優勝とか、そういうところを狙っていきたい」