
ブラインドサッカー日本代表・平林太一さん
8月、イギリスで開かれたブラインドサッカーの世界選手権。過去最高の5位となった日本。パリ大会の出場権獲得とはなりませんでしたが、繰り上げの可能性を残し、出場に大きな望みをつなぎました。
この大会、若きストライカーが躍動しました。
実況:
「タイチ・ヒラバヤシ!!」
ドリブルで相手をかわし、狙いを定めたシュート。背番号6番、松本市の高校2年生・平林太一さんです。
ブラインドサッカー日本代表・平林太一さん:
「ドリブルで相手のゴール前まで運んでシュートまでいけるっていうのが、ぼくの一番のプレーポイント、強み。チームの中でもいい仕事ができたのかなと思っていました」

平林太一さん、母親の小百合さん 妹の亜里咲さん
8月27日に帰国し、29日から通学も再開しました。
平林太一さん:
「(学校の友達に)3試合連続ゴールについて言われたんですけど『しびれた』って」
妹(小3)・亜里咲さん:
「(兄・太一さんは)やっぱりすごいなって思った」

平林太一さん
平林太一さん:
「パラの可能性なくなってたら、めっちゃ落ち込んでたと思うんですけど、今は晴れやかな気分で1日を過ごせている」

ブラインドサッカーを始めたのは小1の頃
太一さんは1歳の時に目の病気にかかり、4歳で全盲になりました。
小学1年生の時に出会ったのがブラインドサッカーです。競技の魅力にのめり込んで着実に実力を伸ばし、現在は、松本山雅BFCのエースとして活躍しています。

日本代表の壮行会(2023年7月)
2022年、初めて日本代表にも選出。パラリンピックを強く意識するようになりました。
平林太一さん(壮行会):
「ずっとパラリンピックの出場権をとることを目標にやってきたので、すべて出し切れるように」

帰国後のインタビューに答える平林太一さん
そのパラリンピックの出場がかかった世界選手権。
試合前、太一さんは、大きなプレッシャーを感じていました。
(太一さんのSNS)
「すでに緊張で死にそうな初戦前夜の18時」
平林太一さん:
「今までの人生でトップクラスにというか、一番緊張していた。ツイートしたら、いっぱい励ましのコメントくれてうれしかったし、そういうのにも救われた」