
置き屋「ひでの屋」の芸者・真珠子さん
長野県千曲市の戸倉上山田温泉でこの週末、4年ぶりに夏祭りが通常開催されました。新型コロナの影響で仕事が激減し、苦境が続く芸者たちも踊りを披露し、街を盛り上げました。

射的
温泉街に並んだ屋台。15、16日と2日間にわたって開かれた千曲市の戸倉上山田温泉の夏祭りです。新型コロナの影響で過去3年は規模を縮小。今年は4年ぶりに「通常開催」されました。

金魚すくい
訪れた人:
「金魚すくいした」
「祭りがコロナ下で全然なかったので懐かしい。人もいっぱいいて、楽しい」

山車の上で踊りを披露した芸者・真珠子さん
獅子が先導する山車には温泉街の「華」・芸者の姿も。
置き屋「ひでの屋」の芸者・真珠子(たまこ)さん。4年ぶりに多くの見物客の前で踊りを披露しました。
ひでの屋・真珠子さん:
「本当にワクワクしちゃって、楽しくて楽しくて。久しぶりにエンジョイしてます」

ピーク時は400人いた戸倉上山田温泉の芸者衆
昭和50年代には年間130万人前後が訪れた戸倉上山田温泉。芸者衆もピーク時は400人以上に上りました。夏祭りも「芸者神輿」が練り歩き盛り上げてきました。
しかし、バブル崩壊後は団体客が減り、芸者の仕事も減少していきます。さらに新型コロナが追い打ちとなり、この3年間は、仕事はほとんどなく、温泉街の芸者も20人ほどまで減りました。

置き屋の「ひでの屋」が開いた飲食店
芸者文化を守りたいと置き屋の「ひでの屋」は去年9月、新たに飲食店を始めました。飲食店で真珠子さんら芸者の収入を確保しながら何とか苦境を乗り切ってきました。

芸者・真珠子さん
16日の夏祭りは4年ぶりの大舞台。現在もお座敷の需要が戻りきっていないなか、夏祭りがPRの場にもなればと真珠子さんも気合が入ります。
踊りを見た人:
「品があるというか、きれいですね」
地元客:
「文化ですもんね。目に触れることがなければ、廃れていっちゃう。見る機会があって、いいと思う」

夏祭りのにぎわい
地元観光局によりますと、夏祭りの2日間の人出はコロナ禍前の水準に戻ったということです。苦境が続いた温泉街や芸者衆にとっても、反転攻勢のきっかけにつながればと期待しています。
ひでの屋・真珠子さん:
「披露できて私たちもうれしいし、お客さんにも楽しんでもらえてうれしい。みんなで盛り上げて頑張っていきたい」

