亡き父のために 御嶽海“決意の場所” 謙虚さや礼儀正しさ重んじ教育 地元も声援「父も天国から応援」

右・亡くなった御嶽海の父親大道春男さん　中・御嶽海　左・母親マルガリータさん

大相撲です。場所前に父親の大道春男さんを亡くした御嶽海。地元・長野県上松町の住民も「活躍を天国に届けてほしい」と声援を送っています。

亡くなった御嶽海の父親・大道春男さんに黙とうを捧げる（地元・上松町の公民館）

9日初日を迎えた大相撲名古屋場所。御嶽海は特別な思いでのぞんでいます。

地元・上松町の公民館。

集まった住民は場所前に亡くなった御嶽海の父親・大道春男さんに黙とうを捧げました。

御嶽海の父親・大道春男さん（2002年取材）

御嶽海は春男さんの勧めもあって相撲を始めました。

角界に入ってからも春男さんは、妻のマルガリータさんと一緒にたびたび本場所や巡業先に観戦に訪れました。

謙虚さや礼儀正しさを重んじていたという春男さん。2022年の大関昇進の際にはー。

御嶽海の父・大道春男さん（2022年取材）：
「出羽海部屋の皆さんに大きく育てていただき感謝しています」

御嶽海を支えてきました。

しかし、名古屋場所前の7月5日、急性心不全のため亡くなりました。74歳でした。

御嶽海　木曽町で合宿（6月）

葬儀では土俵での活躍を誓ったという御嶽海。

9日の初日は関脇・若元春と対戦しました。

地元・上松町の公民館では住民20人が声援を送る（7月9日）

地元・上松町の公民館では住民20人が声援を送った。

立ち合いでは互角でしたが、まわしを引かれ、土俵際へ。

懸命に粘りましたが寄り倒しで敗れました。

応援に訪れた人：
「（春男さんが天国で）応援していると思うので、がんばってほしい」
「がんばらなきゃ仕方ない。お父さんを亡くしたばかりで気の毒だと思うけど、お父さんも見ていると思うよ」