
ボイルしたウチダザリガニ
長野県内で分布を広げている特定外来生物のウチダザリガニ。在来生物や生態系への影響が懸念される中、伊那市で2日、ウチダザリガニを捕獲して味わうというイベントが開かれました。

ウチダザリガニを捕獲するイベント
子どもたちが必死につかまえているのはザリガニ。2日、伊那市の千代田湖で開かれたイベントです。
このザリガニ、特定外来生物の「ウチダザリガニ」です。長野県内で分布を広げていて、在来生物や生態系への影響が懸念されています。
イベントは伊那市の地域おこし協力隊員が理解を深めてもらおうと企画し、25組の親子が参加しました。

1時間半で99匹を捕獲
クリップに挟んだスルメを餌に、ザリガニを釣ります。
子ども:
「つかまえた。いきがいい!」
「(難しそうだね?)意外と逃げるのも速いし」
およそ1時間半で99匹を釣り上げました。

ザリガニの身のプレートとスープ
釣りを楽しんだあとは「食べて」学びます。事前に捕獲して下処理したザリガニの身のプレートとスープが用意されました。
でも、子どもたちに一番人気だったのは…

ボイルしたザリガニは「おいしい」
ザリガニのボイルです。殻をむいて豪快に食べていました。
食べた人:
「確かにおいしい、全然くさくない」
「ほとんどエビ。めちゃくちゃおしかったです」
企画した伊那市地域おこし協力隊・石井基裕さん:
「(ウチダザリガニが)いなくなるのが理想ですが、なかなか難しい。ここをきっかけに外来種の理解を深める場にしたい」
釣って、食べて、特定外来生物の生態を学びました。