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本格始動も…部活動「地域移行」 指導者の確保・財源・解決は 県が方針検討中 

学校の部活動を地域のスポーツクラブなどに移す「地域移行」。今年度から本格的に始まっています。14日は課題などを話し合う会合が開かれ、県は2025年度までの状況をもとに方針を示す考えです。

先日、長野市で開かれた中体連の陸上大会。これまで参加は「部活動」に限られてきましたが今年、初めて「地域クラブ」の選手も参加しました。

「地域クラブ」から出場:
「一緒にずっと練習してきた仲間で出られるのは、うれしいです」

部活動の「地域移行」。

少子化で学校単位での部活動の維持が難しくなってきたこと、教員の働き方の見直しなどを背景に政府が推し進めています。

今年度から3年間は「改革集中期間」。

可能なところから移行を進めることになっていて、今回、大会への参加も認められました。

こうした中、14日、県や自治体、関係団体などが連絡協議会を開き、現状や課題について話し合いました。

県は2026年度末をめどに休日の部活動については、地域クラブに移行する方針ですが、「財源の確保」「指導者の確保」などが課題となっています。

14日の会議でも…。

麻績村教育委員会・加瀬浩明教育長:
「小さな村では、地域の指導者といっても人材がいない。広域であったり、スポーツチームに広げていかないと、活路は見出せない」

各自治体が地域の人材の掘り起こしを進める一方、県も大学やプロ団体と連携して指導者を派遣していくことにしています。

一方、平日については生徒の移動も課題です。

県も、平日は「できるところから」移行してもらい、2025年度までの状況をもとに、改めて方針を示すとしています。

県教育委員会スポーツ課・沼沢由憲課長:
「企業などの協力をどうやって得ていくか、指導者の確保の部分で。密な連携、丁寧な議論をしながら着実に進めてまいりたい」
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