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“藤井荘”で熱戦 最年少「七冠」なるか 藤井六冠が渡辺名人に挑む 「勝負おやつ」に早くもファンが

渡辺明名人に藤井聡太六冠が挑む将棋の名人戦第5局が長野県高山村で始まりました。藤井六冠が勝てば史上最年少の七冠達成、注目の一戦です。おやつを提供した店には、すでにファンが訪れるなど盛り上がりを見せています。

注目の一戦、舞台は高山村の老舗旅館「藤井荘」。先に入室したのは藤井六冠。
そのあと渡辺名人が入りました。

対局は午前9時から始まり先手の渡辺名人、後手の藤井六冠がそれぞれ歩を進めました。

ここまで3勝1敗と王手をかけている藤井六冠。勝てば史上最年少の「名人」獲得と「七冠」達成、注目の対局です。

30日の前夜祭から多くのファンが詰めかけていました。

安曇野市から:
「(藤井六冠が勝てば)『名人』として最年少、期待しています」

前夜祭で2人は…

藤井聡太六冠:
「数年前に家族旅行で来たことがありまして、8月ですごく暑かったんですけど涼しくて緑も鮮やかで素晴らしいところだなと。ここまでの4局の経験を生かしてよりよい将棋、一手を考えて全力を尽くしたい」

渡辺明名人:
「こちらで対局させてもらうのは2年前に続いて2回目。きょうは大勢の方に注目して楽しんでいただくことができるのかな。自分の持てるものを出し切って頑張っていくしかない」

タイトル戦で注目を集めるのが「おやつ」や「勝負メシ」。

31日は…。

午前のおやつは藤井六冠があんずジャムとバタークリームのふわふわ無添加ブッセ、「一万石」と「アイスコーヒー」。

「一万石」はお隣、須坂市の菓子店の銘菓です。

一方、渡辺名人はさくらんぼと白ワインのムースケーキ、「ローズクレイア」と高山村産ふじ100%のりんごジュースでした。

昼食は藤井六冠が「信州ポーク勝カレー」、渡辺名人が「握りずし」でした。

午後のおやつは2人とも長野市の菓子店の「レモンのオペラ」。

藤井六冠は塩尻市の林農園のぶどうジュースも選んでいます。

こちらは「一万石」を提供した須坂市の「コモリ餅店」。

早速ファンの姿が…

東京と埼玉から:
「おやつが発表になったのでもうないかなと思ったけど、あって良かったです」「(どうやって食べる?)藤井先生のアクリルスタンドというのがありまして、これで写真を撮って食べると思います。これ定石です」

実は31日は休みでしたが、問い合わせが多く、急きょ開店しました。

「一万石」は13代須坂藩主・堀直虎公にちなんで作られた地元のアンズジャムとバタークリームを挟んだブッセ。

50年以上前から親しまれてきました。

コモリ餅店・島田昌明代表:
「史上最年少の七冠がかかった大会で食べていただけるなんて、そんな光栄なことはない」

塩尻市の林農園の担当者も「すでに数件の問い合わせが来ている」とし、「これを機に林農園を多くの人に知ってもらいたい」と話しています。

一方、地元の店なども今回の名人戦で全国に「高山村」の名前が広まってほしいと期待しています。

道のカフェ Antilope・宮川剣青店長:
「高山村はきれいないいところなので、もっとたくさんのお客さんが今回の名人戦を通して来てくれることを心から期待しています」

藤田屋酒店・藤沢千勝代表:
「息の長い観光客が大勢来ていただいて“将棋の故郷”になればいいな」

名人戦第5局は6月1日まで2日間。

史上最年少の七冠誕生か、それとも第6局にもつれこむのか?決着は1日午後になる見通しです。

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